△重婚不可▼

□ちっちゃくなっちゃった〜ノボリ編〜
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地下を統べるサブウェイマスター・ノボリとクダリ

その何処か裏を匂わす独特な雰囲気と、個性的な風貌と口調に
ファンになる者は後を絶たない

中には2人に会いたいが為、バトルサブウェイに挑むトレーナーもいる程

しかしその実態がただのド変態である事を、そのファン達は知らないだろう


そしてそんな2人と同棲を始め、暫く経った頃

悲劇は何の前触れもなく、突然 起きた



【ちっちゃくなっちゃった〜ノボリ編〜】



「サキト様、サキト様」

『ノボリさん?何処ですか?
やけに声が遠いですけど…ベランダ?』

「ここでございます、サキト様」

『え、何処?』

「ここです!枕の上です!」

『枕?枕の上なんてそんなー…』


小さな声を頼りに枕の上へ顔を向けると、確かにノボリと目が合った

だがその直後、サキトはそのまま卒倒してしまう


有り得ない

人間が10分の1スケールに縮むなど、有り得る筈がない

きっと疲れているんだ

毎週毎週、2人が休みの日は決まって
朝方まで盛り続けている

昨日、いや今朝もそうだった

その疲れが祟ったに違いない

きっと次に目を覚ましたら、“普通”のノボリがしっかり出社の支度をしている筈だ

そうに決まっている

よし、眠ろう

これは現実逃避ではない

過労の末の幻覚なのだから、静養が必要なのだ

フローリングが痛くて冷たいけど、お休みなさい


サキトは自分にそう言い聞かせて眠りにつこうとした

しかし

 
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