漆黒の月、緑の未確認生物
□〜PROLOGUE〜
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縦横複雑に並ぶ高層ビル。
…精神世界。
その世界の主である死神代行、黒崎一護は自分の斬魄刀、『斬月』に呼ばれ、此処に来ている。
斬月は一護と対面するために一歩一歩前進してくる。
ある程度の距離になると、斬月はその場に止まる。
「…何の用だよ、オッサン。」
一護は斬月に質問した。
斬月は表情を変えずに言う。
「お前は、この前の戦いで完全虚化をした。そろそろそれを制御し、使えるようにならなければならない。」
その言葉を聞き、一護は目を見開く。
「じゃあ、また俺はあいつとやりあわなければならないのかよ…!!」
歯を食いしばる。
あいつとは、一護のこの精神世界に住む内なる虚の事だ。
「その必要はない。」
斬月からの言葉。
一護は驚きで固まる。
「そのかわり、お前には常時解放型特有の最終奥義を手に入れなければならない。」
それに一護は疑問を持った。
「卍解が、斬魄刀の最終奥義じゃねぇのか…!?」