漆黒の月、緑の未確認生物
□任務
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王土に着いた一護達は先ずは一護率いる零番隊の隊舎へ向かった。
執務室に到着すると、恋次とルキアはそこらにあった椅子に適当に座った。
一護は少し残っている書類を片付けて、二人の向かい側に座った。
「もうそろそろ来るつもりなんだけどな…」
ボソッと一護は呟いた。
ルキアは「貴様の部下か」と言うとコクんと頷く。
「失礼します。」
そう言って入ってきたのは、黒い長髪の、あまり特徴の無い女だった。
「隊長、私に何用でございますか?」
顔を上げて女は問う。
一護は立ち上がり、言った。
「お前にこの二人の護衛をお願いしたいんだけど…」
女はルキア達の方を見た。そして微笑む。
「分かりました。はじめまして。何時も隊長がお世話になってます。私は零番隊副隊長、川原田鴉濂(カワラダアレン)と言います。よろしくお願いします。」
そう言って女…川原田鴉濂は頭を下げた。
「六番隊副隊長、阿散井恋次だ。よろしく頼む。」
「十三番隊副隊長、朽木ルキアと言います。」
互いに挨拶が終わったところで、鴉濂は一護に言った。
「隊長。先程、霊王様が御呼び立てておられました。」
「わかった」
そう言って一護は執務室を出て行った。