リクエスト
□初めての2回目。
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誘ったのは、オレだ。
神崎はただ小さく頷いただけだった。
付き合ってもなかったし、お互い酒がまわってたから正常な判断ができなかった。
そう言ったら、ただの言い訳だ。
正直言って、神崎よりアルコール摂取量が少なかったオレはやめることもできた。
そうしなかったのは、好奇心の方が大きかったから。
最初は、1度だけ。
気分が悪くなれば途中でやめればいい。
そう思ってた。
思ってたのに。
「ァ…、ひめ…か…ッ」
激しい息遣い。
打ち付けるたびに飛び散る汗。
火照った肌。
初めてとは思えないほどオレを締めつける神崎の中。オレを呼ぶ神崎の喘ぎ声。
そして、どろっどろの神崎の顔。
萎えるどころかますます熱が上がった。
我慢できず中に吐き出すと同時に、全部持って行かれそうだった。
あれから1週間が経過した。
学校であいつの姿を見る度に声をかけているのだが、
「神ざ…」
「!!;」
警戒心の強い野良猫のように、逃げられてしまう。
「……………」
その度に、刺し逃げされたように傷つくオレの心。
うーん。
…オレって意外と繊細だったんだな。
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