リクエスト

□「H箱」は正しい。
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それから数十分が経過した。

ずっと四つん這いの2人の顔に疲れた表情が見えてきたが、姫川だけは現状を楽しんでいた。


姫川、右手→赤。


「おい!」


神崎の右手も赤にあり、姫川はそれに重ねてきた。


「ここしか届かねえんだからしょうがねえだろ?」


神崎、左足→緑。


「く…っ」


限界まで左足を伸ばしてようやく届いた。

神崎の顔が見える位置にいる姫川はニヤニヤしている。


「イク手前の顔だな」

「っせぇ。コロスゾ」


姫川、右手→青。


「チッ」


神崎の手を離し、その場所に置く。


神崎、右手→緑。


姫川の手が離れ、神崎はホッとしたが、それもつかの間だった。


姫川、右足→青。


「ぅ…あっ!?」


体勢を仰向けにかえ、姫川は神崎の両脚の間に右足を伸ばし、神崎の股間を膝で押し上げた。

一瞬喘ぎ声を上げてしまった神崎は、わかりやすいほど赤面し、恨みがましく姫川を睨みつける。


「こ…の、変態メガネ! 絶対わざとだろ!? あ…、足…、どけろ…!」

「どけたら負けちまうだろが…。この体勢もけっこう大変なんだぜ?」

「や…っ、擦んな…ぁ…っ」


シートから手を離せないので、どけることができない。

姫川は押し上げたり、擦ったり、ギリギリ妨害にならない程度に神崎を弄ぶ。

早く順番が来い、と神崎は30秒経過するのを歯を食いしばって待つ。


「ン…ッ」


神崎、右足→赤。


「赤……」


その位置に、神崎は目眩を覚えた。


現在の左足と同じで、ギリギリまで届く位置。

しかも、さらに開脚することになる。


「早くしろよ」

「ッ…」


促されるままに足を置く。


「いいカッコじゃねえか…」

「ひ…っ、や…めろ、てめぇ…っ、マジ殺す…!」


足を支えるのに必死で、生まれたての仔馬のようにガクガクと揺れた。


姫川、左手→黄。


「お、ラッキー」


運が姫川に味方しているのか、黄色はすぐ手前にあった。


「く…、んぁ!」


いきなり強く擦られ、神崎は危うく倒れかける。


「ほらしっかり支えてろ」

「んぅ…」


その後も、姫川の強運は続いた。





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