ごく/せん
□太陽と……
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誰よりも何よりも欲している。
太陽よりも眩しく、暖かい笑顔の女。
彼女に出会ってから色褪せていた世界が輝きを取り戻し、渇ききっていた心が満たされた。
彼女に貰った沢山のカタチのないモノ。
全てが今の俺を形作る。
彼女の隣に並べるように、貰うばかりではなく、何かを彼女に返せるようになりたくて、異国の地を踏み締めた。
自分の力の無さを痛感し、ただがむしゃらにもがき続けた。
瞬く間に時間は流れ、沢山の出会いと別れを繰り返す。
少しは頼れる男になれただろうか?胸張って彼女の前に立てるのか?
と何度も自問自答を繰り返し、数年が過ぎた―――。
進む道を決め、帰国を決意し、思いを馳せるのは彼女の笑顔。
弾けんばかりの―――太陽そのものの、彼女の隣に誰がいても構わない。
どれ程離れていても、会えずにいても、彼女への思いは―――募るばかりだった。
だから―――他の誰かがいたとしても、振り向かせれば良い。
鈍感で恋愛関係に疎い手強い彼女、だから―――そう簡単に誰かが手に入れているとは思えないけれど。
必ず辿り着いて見せる。
―――――太陽の隣―――――。
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良いタイトルが思い付きません(-_-;)何か良いタイトルはありませんでしょうか?
秋乃。