忍夢と僕・2

□僕とイノとサクラ
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海「みんな揃ったな。じゃあ、組み合わせを言うぞ!!…秋道チョウジ、うずまきナルト、油女シノ!!」

演習の授業のため、僕達は外に出ている。

前に、「4人ばかりで組むと、何かあったときに対応できなくなる可能性がある。これからは、色んな相手と組んで、癖をもった奴といつでも戦えるようにしておこう」と、ナルトに言われてから、僕達はイルカ先生が用意した組み合わせ通りに演習を受けるようになった。

嫌がらせが始まってからというもの、僕はこの時間帯が憂鬱で仕方ない。

海「次!!うちはサスケ、犬塚キバ、日向ヒナタ。…最後は、狼神柚姫、山中イノ、春野サクラ!!以上だ」

それぞれ離れた場所に移動し、僕はイノとサクラについていった。

猪「…よりによって、あんたと組むことになるとはねぇ…」

桜「仕方ないじゃない、イノ。イルカ先生が決めたんだもの、文句は言えないわ」

『(…僕が一番嫌なんだが。いい加減にしろ…)』

イノとサクラは、少し距離を取りながら睨み付けてくる。

猪「まぁ、シカマルもナルトも、サスケ君もいないことだしぃ…。狼神柚姫、あんたには言いたいことがあるのよ」

そう言うと、僕の足元にクナイを投げつけてきた。

猪「…サスケ君に付きまとうの、やめてくれないかしら?」

桜「今回ばかりは、イノに賛成するわ。あんた、ウザイのよ」

僕は一瞬、呆気にとられてしまい言葉がでてこなかった。

サクラは何となくわかっていたのだが、イノはシカマルのことを言ってくると思っていたのだ。

『…ならまるじゃなくて、はすけなのか?』

猪「はぁ!!!?なんでシカマルなのよ!!サスケ君以外興味ないわ!!」

幼馴染みとの時間をとられたからではなく、サスケのことだったのか。

まぁ、シカマルとの時間を奪ったつもりは元からないのだが。

『…なぜ、はすけと一緒に行動することをお前達に決められねばならんのだ。お前達は、恋仲以前に、友達でもないだろう?』

猪「――っ!!なっ、何よ!!そんなの関係ないじゃない!!サスケ君は、誰かとつるむような人じゃなかったのよ!!」

桜「そうよ!!それに、あんたが来てからナルトも変わっちゃったし、シカマルだって真面目に授業受けたりしちゃって、こっちの調子が狂っちゃうじゃない!!」

『………は?』

僕の頭の中で、プツンと嫌な音が鳴った。
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