novel
□密かな想い
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授業の準備をしながら、あの栗色の髪を持つ少女が頭に浮かぶ。
普段なら、貴重な備品や薬品を壊さないように作業だけに集中するのだが、どうも最近は上手くいかない。
「ハァ‥‥」
スネイプは1つ自分に溜め息を吐いた。
「次の授業は何だっけ?」
ハリーがハーマイオニーの方を向きながら問い掛けた。
「魔法薬学よ。」
その瞬間、彼女を挟むようにして並んでいたハリー、ロンの顔が険しくなった。
「うげぇー;」
ロンは舌を出し、いかにも嫌そうな表情を顔全体で表した。
教室に入ると、既にたくさんの生徒で机が埋まっていた。
「早く座りましょう!始まるわ。」
ハーマイオニーはそう言って、2人を急かした。
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