短編

□子守唄
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「ねぇ、――。子守唄うたってよ。」



「何、シンク。眠いの?」



生まれて間もない頃。



いつも僕の世話をしてくれている彼女は

とても歌が上手いんだ。



綺麗で透き通った歌声。



僕は彼女の歌声が、子守唄が好きだった。



僕が頼めば、彼女はいつも歌ってくれた。


今はもう僕の近くにはいないけど―・・・。



彼女は元気かな



何をしているのかな




あの頃と変わらず歌ってるのかな






彼女の事を考えていると


子守唄が聞こえるような


そんな気がした。

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