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ふせん貼りブーム-オリ
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  ふせん貼りブーム





-君に気づいて欲しくてやってるんだよ?-




―ペタッ


「…っちょ…また…
塚原さんも飽きないねぇ。」


―ペリッ


「あー、なんでまたすぐに取っちゃうのかなー。
つまんないじゃんっ」


「つまらなくていいんです」


放課後
ホームルームが終わって教室に残っているクラスメイトが少なくなった頃
帰りの鞄の用意をしていた君は
少し困った様な顔をしてさっき私が君の背中に貼ったふせんを外すと、誰にでも親近感を持たせそうな微笑みと共に「はい」とふせんを返してきた。


「ありがと。
けど何でいつもばれちゃうんだろ?」


本当に不思議だ
どんなに軽く触れたとしても
すぐに気付くのだから


「普通に分かるって
貼ってますよー
って言ってる様な感じに分かりやすいよ」


そんな風に言われると張り合いたくなるものだ


「あ゛ー
むかつくー」


「きっと塚原さんは嘘がつけない体質なんだよ」


ぴょんぴょんと飛び跳ねていると優しい君らしくそんな言葉を掛けるものだから自分の立場が解らなくなってしまう


ここで優しく頭を撫でられたりなんてされたら
―きゅんっ―
となってしまうのだろうけど
そんなこと、ありえない…。



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