Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜
□Ifの世界〜おときちゃんが現代にやって来たら〜前編2
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「おときさん、もう帰りましょう。この天気だとあの日みたいに未来に飛ばされてしまうかもしれませんよ!」
そんなおりんの声も聞こえないのか、おときは装置に触れてしまった。
未来さんに会いたいっ!
「だめです!おときさん!触っちゃだめです!未来に飛ばされて!っ!」
二人の目の前が真っ白になった。
そしておりんが目を開けるとそこにはさっきまであったおときの姿は無かった。
2010年8月1日
未来がタイムスリップした交差点にて
「今日もいい収穫があったなぁ、探偵グッズバーゲン。おときちゃんに大量に使われたルミノールも手に入ったし。あれっ?なんだかいきなり雷が鳴り始めたぞ?なんだか嫌な予感がするのは気のせいかな…」
バキバキバキッ
「ふぅ、辺りはそのままだ。そりゃそうだよな…
雷が鳴るたびに江戸時代に飛ばされてたんじゃあ体が持たない…
いや、それ以前にそんなオカルト現象がそう起こってたまるものか…」
向こうの方から何やら噂話をしながら歩いてくる二人がいた。
江戸にいた頃の癖でこうした「うわさ話」をしているのを目にするとつい、こっそり近寄って聞いてしまう(盗み聞き?)ようになってしまった。
金髪ロングヘアーの女子高生…
「なんかぁ、さっきそこの公園に着物着た人がいたんだけどぉ!」
茶髪ショートヘアーの女子高生…「あ〜、そういえばねぇ。今日花火大会とか?浴衣と間違えたんじゃな〜い?」
金髪…「どこにそんな人いるのよぉ、京都からきたんじゃないのぉ?」
茶髪…「今時、京都だからってあんな若い子が着物着てないでしょ〜。
どっちかと言うと江戸時代の町娘って感じじゃない?
撮影とか?」
金髪…「あんなとこで撮影とか有り得なくない?江戸時代からタイムスリップしたとか?」
茶髪…「もっと有り得ないじゃん!!……有り得ないと言えば弟がユーフォーの写真撮ったとか言っててさ〜…」
金髪…「あたしと同レベじゃん!」
二人組は話題を変えながらすぐそこねコンビニへ入って行った…
「なんだかさっきとは違う嫌な予感がしてきた…」
予感と言うより確信のようなものが芽生えて来た。
雷+あの場所=……
とりあえず、さっきの二人組のうわさ話通り公園に行くことにしよう…
そう考えていると…
「未来さん!!」
懐かしい声が聞こえてきた。
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