Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜

□Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜中編2
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未来の家までの道のり間中、おときの暴走は続くのだった…

「わぁ!すごく高い建物がいっぱいです!あそこのてっぺんに登ってみましょう!」

「僕の家もああいう建物なんだ。だから早く家に帰って登ろうよ。…っね!?」

「そうなんですか!!
すごいですね!あんな高い建物が家だなんて!!

そういうことなら後でいいです。」

「後でか…おときちゃん…そっちは家と逆方向だよ…」

「実はあの建物の次に気になるものがあるんです。
あの灰色の橋なんですけど…あの橋はどこまで続いているんでしょうか?
ん?何かがすごい速さで走ってきます!
さっきの『じどうしゃ』より早いです!」

(ギュイーン!!)

「…すごいです!!大きな鉄の芋虫が走って行きました!!」

「芋虫じゃなくて…あれは新幹線って言うんだ。あれはずっと遠い駅まで続いてるんだ。
江戸から大阪までなんて1刻もあればつくんだよ。」

「すごいです!
江戸から大坂までそんなに早く行けるなんて!!
私、あれに乗って色んな所に旅したいです!」

「うん。そうだね。また今度したいね!
…でも、今はとりあえず家を目指そうか…」

「もう、未来さんは家が好きですねー…
家は逃げませんよ!
もっとのんびり見廻りし
ましょうよ!!」

そう言っておときは預けていた十手を構える。

「いやいやっ!
おときちゃん未来を観光したいだけだろっ!」

「ううっ…!
そんなこと無いですよっ!」

「って言うかこの時代では着物は目立つんだよ。
だからとりあえず家に帰らないと。
僕とおときちゃんでの見廻りなんて事件を防ぐどころか引き起こして廻りそうだ…
(自分で言うのも悲しいけど…)
だからっ!早く家に帰ろう!ねっ!」

「わぁぁっ、引っ張らないで下さいよぉ…
あっ、未来さん空を鉄の鳥が飛んでいます!
未来には鉄の動物がたくさんです!」

「………」

おときは未来に首根っこをつかまれ引っ張られている間も新たな発見をしたようだ…

続く。
 

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