Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜
□Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜中編3
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〜未来の家〜
「ただいま〜…って言っても今は誰もいないんだけど…」
「こんにちは〜!って誰もいないんですね…
このようなお家は初めて見ます!
まるで異国のようですね…
ところで未来さんのお母上様はどうされたんですか?」
「多分今は買い物でもしてるんじゃないかな?
じゃあ、この間におときちゃんの服装をどうにかしたいとこなんだけど…
僕、女の子の服なんか持ってないしなぁ…
服、どうしようか…」
……さて……
「仕方ない…未々の服を借りよう…
ものすごく気が進まないけど…」
「未々さんですか?」
「僕の妹だよ。勝手にタンスをいじったら何を言われるかわからない…
とりあえずメールでお伺いでもたてておこう。」
「めぇる?ってなんですか?」
「江戸にいる時にもこの携帯電話見せたよね?
この携帯電話から打った文を相手の携帯電話に送ることが出来るんだ。江戸では相手が携帯電話を持ってないから送れなかったんだけどね。
まあ、一瞬で届く手紙みたいなものだよ。」
「一瞬ですか!?
飛脚もびっくりです!」
ピッ、ピピ…
〜メール本文〜
ちょっとだけ服借りていい
ちょっと緊急事態なんだ
すぐに返すから
…嘘はどこにも
無い。
「よし。送れたよ。」
「すごい!早いです!!どうなってるんですか!?見せて下さいよ!!」
おときは少々強引に携帯の画面を覗き込んだ。
「あれっ?何も見えないじゃないですか!どこにあるんですか?
めぇるは??」
「横から覗き見出来ないように覗き見防止フィルムを貼ってるんだ。」
「覗き見防止ふぃるむ?」
「特殊な透明の紙みたいなものでそれを携帯の画面に貼ると真正面からしか見えないようになるんだ。」
「すごいですね…前から見るのと横から見るのとで見え方が変わるなんて…
でもっ!
なんでそんなもの貼っちゃったんですか!!
私が覗けないじゃないですか!!
つまんないですっっ!
私もめぇる見たいのにっ!」
「いやいやいやっ!!
元々、人に覗かれないために貼ったんだからそれでいいんだよ。
勝手に覗いちゃうおときちゃんみたいな人から個人情報を守るために!」
「…わっ私、人の物勝手に覗くなんてはしたないことしませんっっ!!」
「今さっきまで覗こうとしてたじゃないかっ!!」
「……いいじゃないですか!減るもんじゃないですし!
未来さんケチですっ!!」
(おときちゃんめ…開き直ったぞ…
まあ、江戸時代じゃあ
個人情報とかうるさくないんだろうな。長屋とかなら話し声もだだもれだろうし…)
続く
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