Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜

□Ifの世界〜もしおときちゃんが現代にやって来たら〜中編6
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「でも〜…
やっぱり私も撮ってみたいです!写真!」

「(不安再来!!
…仕方ない…撮らせてあげよう…)
じゃあこの真ん中のボタンを押してね。他の所は押しちゃ駄目だよ。」

「あの…さっきから気になってたんですが…ボタン…押すってどういうことですか?」

「ええと…こうプチっと…」

「わあ!この感触なんかいいかんじです!

キャハハハ!


キャハハハハハ!!」


プチプチプチ…

ボタンの感触が気に入ったおときは連写し始めた!!

「あわわわ…
(ルミノール並にハマっちゃったみたいだな…)
お願いだからその調子で他のボタンも押しちゃわないでね!!」

「アハハハハハ!!!

このボタンの押し心地もいいですね!!!」

「おときちゃ〜ん!!
ストップストップ!!
他のボタンは駄目だって!」

しかしこうなったおときを止めることは不可能だった…


数分後…


訳の分からない写メを送ってくるな!
パケ代の無駄だ!
…というメールが数十件来たのだった…

最悪な事におときの連写は一斉送信されてしまったようだ…

特に…

〜メール本文〜




こういうメールは何か怖い…

まぁいいや…
どうせ未々だ…
後で弁明のメールを送っておこう…一斉送信で…

「おときちゃん…ほら…こんなメールが送られて来ちゃったじゃないか…」

「なんか黒い物体が火になってますね…
めぇるって文字以外も出るんですよね…
ちょっと見せて下さい!!
他も見てみたいです!!」

「ほらっ、こんな感じだよ。」

未来はおときに触らせないように見せた。

「もっとよく見せて下さいよ!」

おときは未来から携帯を奪い取った。

「……」

「う〜ん…たくさんありますね〜
見てて楽しいですね!

じゃあ私のお気に入りは…お団です!」

「やっぱりおときちゃんだね…」

「色んな色があって面白いです!
(おときの注目した絵文字達)
…………」

(食べ物だらけだな…
っていうかおときちゃんってお酒飲むのか!?
最後のは食べられるキノコなんだろうか…)

「じゃあ、気が済んだら…」

「未来さんの家には不思議なものがたくさんありますからね…
まだまだ気は済みませんよ!
あの大きな黒いついたてはなんですか!!?」

「あれはテレビだよ。電源をつけたら動くんだ。」
「人が出てきました!
でも…みんな平ですね…
(おときがテレビ画面をベタベタ…)
顔も体もぺらぺらです。
…もしや!
これは平人間達の世界が写し出されているんですね!
この平人間達はこちらの様子は見えていないようです!


テレビってそういう仕組みなんでしょう?
未来さん!」

やたらとんちんかんで自信満々なおときのテレビ解釈に未来は数十秒間ほど時が止まったように動かなかったのだった。

続く
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