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□神の子と義兄妹?? 45
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「みんなードリンクだよ!」


「じゃあ、一旦休憩!!」


精市の指示でみんなが助かったという表情をした


どんだけ練習大変なんだよ…


「暑っちー!!ドリンク、ドリンク」


「はい、ブンちゃん」


城ヶ崎さんが次々にこちらに寄ってくるレギュラーたちにドリンクとタオルを配る


「かおり」


『どうしたのぉ?』


「球出し頼めるかい?」


『…休憩してからねぇ』


「疲れてないんだ」


やる気満々の精市にため息が出た


『ん』


手を精市に差し出すと精市は嬉しそうにその手にラケットを置いた


『軽くだからねぇ』


「ありがとう」


ラケットを受け取ったあたしの後に続き精市もコートに入る


『どのくらいにするぅ?』


「左手でやってよ」


『嫌だぁ』


「…じゃあ、右でMAX」


『はぁーい』


ラケットを右に持ち、カゴからボールを出すと精市が構えた


『行くよぉ』


「ちょっと待て」


『……』


ちょうどトスを上げた時に声がかかり、あたしは空振りして自分の足元にボールが落ちた


『……何の用かなぁ?先生ぃ?』


「こっち来い」


あたしに突然声をかけてきた担任の健は校舎を指差して言う


「先生、今でなければいけないんですか?」


いつの間にか精市が隣にいた


「おう」


「そうですか」


健の肯定に精市はしょうがないという表情をした


「じゃあ、コイツ借りるぞ!」


健に腕を引っ張られあたしは校舎に入っていった
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