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□神の子と義兄妹?? 45
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「これがスッピンコンテストの詳細だ。去年より大幅に変更されたからな」
『てかさ、何でこんな早くからあたしに頼んだわけ?確か応募って2学期に入ってからだよね?』
「言っただろ?大幅に変更されたって。今年は応募が殺到するから早めにお前に頼んだんだよ」
そう言いながら健はスッピンコンテストの要項の“優勝者の商品”という欄を指差した
『えっと…優勝者の商品。優勝者がいるクラスには100ポイント入る。メダルと賞状をもらえる。1ヶ月間好きな人と付き合える?…何?この最後の』
「そうすりゃ、みんな応募すんだろ」
『…テニス部可哀想』
応募者を増やすために利用されるなんて可哀想だ
「テニス部とは決まってねぇだろ」
『でもほとんどテニス部だろ。てか了承もらったわけ?』
「さぁ?俺は知らねー」
絶対了承得てないな…
『付き合いたい奴がいない場合は?』
「絶対に誰かと付き合えってわけじゃねぇから、いいんじゃねぇか?」
『なら、いいや……って何これ』
あたしは要項の“コンテストの内容”を見てめんどくさくなった
「何ってファッションショーだ」
『それはわかるよ。でも何でそんな事やるのさ』
「いいじゃねぇか、それで愛想振りまいとけば簡単に優勝できんだからよ」
『そう簡単にいくかねー』
「お前なら大丈夫だろ。あっ、ファッションショーの服は自分で用意しろよ」
『ほいほい』
こうしてあたしはスッピンコンテストに出ることになったのだった