Ⅱ
□神の子と義兄妹?? ５０
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『やっぱり青学か…』
今日は全国大会５日目
ついに決勝戦だ
昨日の準決勝は四天宝寺ＶＳ立海と氷帝ＶＳ青学だった
どちらも３―１という結果でこの決勝戦に進んできた
やっぱり昨日の試合は見に来れば良かった…
まあ今更後悔しても遅い
今日の試合をしっかりみよう！
ところであたしは何故か赤也と城ヶ崎さんの間に座っている
『赤也…何であたしはこの席にいるの？』
「マネージャーがいるのは当たり前じゃないっスか」
『…あたし仮マネだし』
「仮じゃないよ」
『精市…』
ベンチに座っている精市が会話に入ってきた
「かおりは俺たちの大切なマネージャーだ。だからここでしっかり見ててほしい」
『…わかった』
精市の真っ直ぐな目にあたしは頷くしかなかった
そのときある声が聞こえた
「なあ越前。月華さんは立海の応援なのか？」
「……」
「おい、越前？」
「あんなやつ知らないっス」
『！！』
完全に聞こえてしまった
あたしを拒絶する言葉
『無理なんだ…』
もう涙は出なかった
リョーマの声は立海のみんなには聞こえてなかったみたいだが、青学のみんなには勿論聞こえていて困惑した表情であたしとリョーマを交互に見ていた