金色の姫1

□No.2
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「おはよう、ツクモ」
「あ、あー」
「ふふ、言葉が分かるのかしら?」

自分がまた転生したということに気付いてから約1ヶ月が経った。
その1ヶ月少しで色々とわかったことがある

まず、私が生まれたのはまだ九尾が木ノ葉を襲うのよりも前。
つまりまだナルトが生まれる前だということ。

また、私が生まれたのは鳳凰一族という一族で
前の前の自分と同じ一族であるということ。
まさかまた鳳凰の姓をもって生まれるとは思ってもいなかったので
最初に知ったときはとても驚いた。

そして今の母親が、なんとこの世界にいたときの姉だということ。
私が以前この世界にいたときは鳳凰アカリという名だった。
戦争で12歳の時に死んでしまったが、
そんな私には10歳年上の姉が一人いた。

姉さんにはずっと恋人がいて、
戦争が終わったら結婚するという話になっていた。
無事に戦争が終わり、二人は結婚し、その間に生まれたのが今の私。
鳳凰ツクモだ。

姉の子どもになったというのは、違和感でしかないが、
前の自分の姪だと考えると、
少し元の自分でいれるような気がしてとても嬉しい。

「ツクモ、おはよう」
「あー!」
「お、今日も元気だな」
「ええツクモはいつも元気で安心するわ」

姉さん、いや母に抱き抱えられリビングに行くと父が笑顔で迎えてくれた。
父はこれから任務のようで忍服を着ていた。
私の父親も母親も忍であり、
今はまだ私が小さいので母は休みをとっているようだが、
もう少ししたら任務に駆り出されるようになるだろう。

「じゃあ、ツクモ。行ってくるな」

優しく頭を撫でてくれた父を送り出した後、
ミルクを飲み、この後母が一緒に出掛けると言い出した。
いったいどこに行くのかなと思いながら
抱えられ揺られていると着いたのはうちわの家紋がある場所

ここはうちはの集落。なんでこんなところに?
そう思ったがそんな疑問に母が答えることはなく
ある家を目指して真っ直ぐ進みだした。

そして着いた家の扉を叩くと中から出てきたのは
うちはミコトとその子供であるうちはイタチだった。






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