金色の姫1

□No.3
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「お前は本当に手の掛からないいい子だな」
「あーうー!」
「ははは、喜んでるのか?」

9月に入り少し寒くなってきた頃。
私は同じ一族のダケと一緒にいた。

ダケはとても良くしてくれており、兄のような人だ。
今は15歳で上忍。とても強く、そして皆に好かれている人。

アカリであるときからよく知っている、ダケはとてもいい人だ。
それなのに私はダケといたくなかった。

7月の下旬にイタチの弟であるサスケが生まれ、
育児でミコトさんは忙しいだろうからと
サスケが生まれてからはまだ1度もミコトさんの家に行っていない。
母は手伝いに行きたいようだったが、
私がいては手伝いも何も出来ないだろうからと家にいるのだが、
そのせいでダケと一緒にいることが増えた。
ダケのやつ任務はどうしたんだと言いたくなるほど私といるのだ。

いくら一緒にいる時間が多いからといってダケといたくないと思うはずがない。
アカリであった時はダケのことは好きだったから。
なのにどうしてこのように苦手意識が生まれてしまったのだろうか。
その疑問は考えても考えてもわからなかった。

そのことで悩んでいると、私を抱えたままダケが立ち上がった

「いいところに連れていってやるよ!
まだ早いけどお前なら大丈夫だ」

一体何処に行くんだ?
と思っているうちにダケは私の母に
ちょっと集落を散歩してくると言い家を出てしまった。
とても嬉しそうにずんずんと進んでいくダケ。
そして辿り着いたのは地下への入口だった

確かにこの場所は今の私が来るには大分早い場所だ。
こんなところに連れてきて説明をしても
生後半年の子供では理解できるはすまがない。
だがとてもありがたかった。
私は一刻も早くこの場所に来る必要があったからだ。

「見ろツクモ、これは金色鳳凰っていうんだ。」

何段も何段も階段を降りてたどり着いた場所には
とてもとても大きな牢屋があり、その中には大きな鳥がいた。
その名前が金色鳳凰だ。

この鳥は代々鳳凰一族と共に生きており、
鳳凰一族は皆生まれた瞬間に金色鳳凰と契約をし、
金色鳳凰のチャクラを共有できるようになる。
つまり今の私は金色鳳凰のチャクラを使えるということだ。






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