金色の姫1
□No.6
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「ミナト先生、クシナさん、頑張って下さい!!」
木ノ葉から大分離れた森の中に結界を張り巡らせ、そこに私はいた。
出来れば助けたいが、今試みている方法は成功するか分からないため
ミナト先生とクシナさんの代わりの死体をあの場に残させてもらった。
今頃、三代目様が発見し、二人の死亡を確認しているだろう。
そして今私は二人に自分のチャクラを渡している。
クシナさんは一度九尾が抜かれたが、半分ほどまたクシナさんの中に入れさせてもらった。
いくら金色鳳凰のチャクラでも私の力では
すべてを封印することはできず、半分に分けるしかなかった。
そして九尾を封印する際に金色鳳凰のチャクラで九尾を覆い、
そのままクシナさんへ入れたので、
クシナさんは金色鳳凰のチャクラを体内に入れたことになる。
その莫大な量を取り除かなくてはならないのだが、
そんな言うことを聞くチャクラではない。
少しでも軽減させようとツクモのチャクラと混ぜて
薄くしようとしているのだが、うまくいかない。
ミナト先生もまるっきり同じ状態だ。
九尾の半分はナルトに封印したのだが、
クシナさんと同じ方法ではナルトが苦しい思いをすることになる。
それにまだ赤子であるナルトにこんな方法をとってはすぐに死んでしまう。
そのためミナト先生を媒介とし封印させてもらった。
つまり金色鳳凰のチャクラは全てミナト先生の中にある。
これもクシナさんと同様取り除かなければ死んでしまうのだが、
二人に一気にチャクラを与えているので、
すぐにツクモのチャクラが尽きてしまいそうなのだ。
ここにはジキはいない。
もしものときのためと指示されていたこの方法。
今は自分だけが頼りだ。
目を瞑り、体内にある自分のすべてのチャクラを集め二人に分け与える。
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