☆長編本棚☆

□3、入部しまーす!
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「ねぇ、君さ転校生の子だよね?可愛いね。名前なんていうの?」

今から、サッカー部の部室に行こうとしたら、

3年生の不良かな?めちゃくちゃ絡まれてます・・・。2対1......。

「ぁ、あの...。ゎ、私、急いでいるので・・・。」

そう言って逃げようとしたら、1人の男の先輩が私の腕を掴んできた。

もうだめだ、と思ったそのとき、パシャッという音が聞こえて、

「先輩たちもうすぐ受験があるのに、こんな写真を先生たちに見せたらどうなるか分かりますよね。」

私の隣から、やべっ、もうしねーよ、という声が聞こえて、

先輩2人はどこかにいってしまった。

私が、助けてくれてありがとう、と言ったら・・・

「通りかかったらあんたがいただけだ。それに、見ない顔だったから・・・。」

そっか、と曖昧に答えた。

だって、ちょっとかっこよくない?クールっていうか。

そう思ってたら、なんでここにいるんだ?と聞かれた。

「サッカーの部活見学して入部しようかなと思ってて...」

「サッカーの部室は反対側ですよ。」

え、嘘でしょ・・・。そう思ってたら、

「俺、サッカー部なんで、案内しますよ。」

そうして私たちは、2人で部室に向かった。

そういえば、名前聞いてなかったかも。

「名前はなんていうの?私は、宇佐美沙奈。」

「・・・剣城京介。」
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