猫の短い物語

□始めから
2ページ/5ページ

 ユーリ目線 


「………誰だ、コイツ?」

今日は、頼まれ事はないからライールと手合わせをしようと捜していたが、中々見つからず結局、部屋まで戻って来たがベッドで黒髪の少女が寝ていた。

……待て待て、下には女将さん達がいるから無断で入る事なんて、出来ない。

それに、昨日は誰も泊まっていない。

じゃあ、コイツは誰だ?

暫く、思考していたらオレのベッドで寝ている少女が寝返りを打った。

その性で顔がこっちを向くような体制になり、左顔に刀傷が見えた。

……………え?

翡翠色の瞳がこっちを見ている。

………

沈黙が流れた。

「なに、固まっているんだ…ユーリ。」

少女がベッドから降りて、オレの目の前まで来た。

よく、その少女を見るとライールと双子の様に瓜二つ、着ている服も一緒………

「……ライール…か?」

試しに聞くと、少女はキョトンとして首を傾げた。

「なに、言ってるんだ……ユーリ…頭でも、打ったのか?」

……結果、目の前にいる少女はライールだ。




なあ、大丈夫か?


早く、鏡見て来い!!!!


(作戦通り)←確信犯






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ