猫の短い物語
□始めから
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ユーリ目線
「………誰だ、コイツ?」
今日は、頼まれ事はないからライールと手合わせをしようと捜していたが、中々見つからず結局、部屋まで戻って来たがベッドで黒髪の少女が寝ていた。
……待て待て、下には女将さん達がいるから無断で入る事なんて、出来ない。
それに、昨日は誰も泊まっていない。
じゃあ、コイツは誰だ?
暫く、思考していたらオレのベッドで寝ている少女が寝返りを打った。
その性で顔がこっちを向くような体制になり、左顔に刀傷が見えた。
……………え?
翡翠色の瞳がこっちを見ている。
………
沈黙が流れた。
「なに、固まっているんだ…ユーリ。」
少女がベッドから降りて、オレの目の前まで来た。
よく、その少女を見るとライールと双子の様に瓜二つ、着ている服も一緒………
「……ライール…か?」
試しに聞くと、少女はキョトンとして首を傾げた。
「なに、言ってるんだ……ユーリ…頭でも、打ったのか?」
……結果、目の前にいる少女はライールだ。
なあ、大丈夫か?
早く、鏡見て来い!!!!
(作戦通り)←確信犯
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