猫の短い物語

□始めから
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 ユーリ目線

『………(ドスッ、ドスッ)』

只今、オレのベットで枕を無言で殴っているのは人間verのラピード…否、ライール……何故、枕を殴っているのかと云うと、一時間前に遡る。




「後は……林檎だけか…」

市場にユーリと野菜類が入っている買物袋を銜えているラピードが、果物類が売っている場所まで行った。

「おっさん、林檎一つ!」

「あいよ。」

ユーリは林檎一つ分の代金を払って、林檎をラピードが銜えている買物袋に入れようとした……が、ユーリとラピードの間に黒い影が通った。

『「…なっ!」』

すぐに、ユーリとラピードが黒い影を探したが、人混みが多すぎて見つから無かった。

もう一つ買うにもお金が、さっきの林檎で使い果たしたので買えない。

結局、林檎は買えなかった。

………後で、分かった事だが林檎を盗んだのは、帝都のボス…プチウルフだそうだ。






『…出掛ける。』

いきなり、ライールがベッドから降りて窓枠に右足を掛けた。

「ライール、何処行くんだ?」

『………チョットな…やり過ぎの奴に、お灸を………な?(黒笑)』







俺、帝都のボス犬になったぞ!ユーリ!!



は?お前…中、人間じゃあ……



ラピードが帝都のボス犬になった。だから……ライールは関係無い。






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