SHADOW DRINKING
□異邦人
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s「こいつか」
hydeさんのお宅に着いた途端、yukihiroさんよりも全身真っ黒なsakuraさんに至近距離で見下ろされた。
グイっと首を強引にひねられ、刻印が見えるように無理やりに体勢を変えられる。
s「これは年季はいってるな。邪気は感じねぇけど・・・」
h「ちょっとやっちゃん!りくちゃんが苦しそうだから手ぇ放したってや!」
苦しくて顔が赤くなってきた私に気がついてhydeさんは私を強引にsakuraさんから引き離した。
s「おお、わりぃ」
「いえ、大丈夫です。なにかわかりますか?」
hydeさんの腕からするっと抜け出して、再びsakuraさんの前に向き合った。
s「俺がわかるのは時間がたってることと、血を吸われようとしない限りは発動しないこと。解除できるのはつけた本人だけってことぐらいだな」
y「やっぱりそうか・・・。」
s「それにしてもいい匂いするな〜。お前」
sakuraさんが私の首を指でなぞりながら言った。