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□いつまでも一緒に
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エトルリア軍の陣営。
幾多の戦を乗り越えてきた屈強な戦士たちが夜の広場に集まる。
エトルリア軍の総大将、ロイの言葉を聞くために。
「明日、我が軍は竜殿に突入する。…遂にこの長き戦いに終止符が打たれるんだ!」
オオオォォーッ!!
戦士たちの歓声。
「皆ここまでよく力を貸してくれた!あともう少し、僕に力を貸してくれ!!」
オオオォォーッ!!
さらにあがる歓声。
「この世界の命運は僕たち一人一人が握っていると言っても過言じゃない。だから……みんな、頑張ろう!!」
オオオォォーッ!!!
歓声が最高潮に達する。
そんな様子をフェレの騎士、ランスはどこか他人事のように見ていた。
彼の隣には、
他の戦士たちと同じように歓声をあげる相棒がいる。
相棒の背には白銀の槍。
相棒の手には巨大な斧。
その巨大な斧が、
相棒の持つ斧が、
相棒の命を守ってくれるはずの斧が。
ランスには、とてつもなく恐ろしいものに見えた。