作詩用
□しゃぼん玉
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きみのまわりを漂うよ
きみから生まれたぼくら
派手に色を変えるやつもいれば
地味に割れるやつもいる
きみのまわりを漂うよ
ぼくはそのどれでもなく
きみの犬に壊されないように
風に流れていったりきたり
横切って
きみの前をなんども
きみに見えればいいなって
邪魔ならきみの手で
どうにかして
きみのまわりを漂うよ
消える勇気がなくて
派手に色を変えることもできず
地味に揺れて生きている
横切って
きみの前をなんども
きみに見えればいいなって
本当はきみの手に
触れてみたい
ぼくは弱い
ぼくは弱くて臆病で
あと1ミクロンのところで
また引き返す
横切って
きみの前をなんども
きみに見えればいいなって
邪魔ならきみの手で
どうにかして
横切って
きみの前をなんども
きみに見えればいいなって
本当はきみの手に
触れてみたい