小説
□★ 蜂蜜 【大宮】
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「…ん〜♪
超あまっ♪激うまっ♪」
「…嘘でしょ(笑)」
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嘘じゃないもん。
蜂蜜って、すっごく甘いけど、すっごく優しい味がする。
とろろーってしてて。
舌に絡まる感じ?(笑)
だけど、そんな事は誰も分かってくんなくて。
僕の前に居る翔くんなんて、珍獣でも見るような顔してる(笑)
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「なぁーんで分かんないかなぁ。
すっごく美味しいよ?」
そう言って僕は、ちっちゃなスプーンに蜂蜜を絡め取ると
翔くんの前に差し出した。
「いや…いらねぇよ(笑)
どう考えても生でって…おかしいでしょ?」
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