図書館戦争
□休日 後編
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郁が寝ていると台所からとても良い匂いが
してきた。郁がウトウトしていると
堂上が「郁、おはよう」と声をかけてきた。
「おはようございます。今日休みなのに何でそ
んなに起きるの早いんですか?」
堂上はさっき作っていたらしい朝食を
テーブルに運んでいた。
「仕事がある時いつも郁が朝食作ってくれるか
ら休みの日ぐらい俺が作ろうと思って」
そう言う堂上は下を向いていて少しだけ
照れくさそうにしていた。
「篤さんは優しいですね。それぐらい気にしな
くても良いですよ」
堂上は驚いた顔をしたと思えばすぐに
悪戯を思いついたようにニヤニヤ笑っていた。
「じゃあ、お礼してくれるよな?」
「はい!もちろんです。
私が出来る事なら何でもしますよ」
鈍い郁が堂上の企みに気づくはずがなっかた。
「そうか、あーん」
堂上が口を開けた。
「っそんな恥ずかしい事できません!」
郁がそう言っても堂上は口を開けて
郁を見つめるだけだった。
「分かりました、一回だけですからね」
郁が堂上にご飯を食べさした。
「ありがとう」
堂上が仕事場では見れないとても優しい
笑顔で笑った。