My Dream

□第四章
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さて、その後、一晩泊まった小嶋さんと大島さん(ちゃんと別々の所で寝ました)は、朝早く起きて、麻里ちゃんと仕事に行った。


そして、俺も仕事の為、劇場へと向かった。




* * *



戸賀崎さんから、各部屋の掃除を頼まれたので、モップを片手にせっせと掃除をしていた。


『えーと、次はここか』


ガチャ、


「あ、杉原」

そこには、ジャージ姿の佐藤がいた。

『おお、佐藤。今日は自主練か?』

「うん、そうなんだ。あれ?もしかして掃除しに来たの?」

『ああ、でもいいよ、踊ってて、別の所掃除してるから』

「あ、いいよいいよ、私もこれから休もうと思ってた所だから」

『そうか、じゃあ掃除させてもらうわ』

俺はモップで部屋の床を掃除する。

「しかし大変だねー、毎日ここ来て仕事してるんでしょ?」

『なあに、こんなのお前らの大変さにくらべたらなんでもないよ』

「そうかなぁ…」

『これぐらいやんないと、拾ってもらった身だしね』

「ふふ、じゃあ、私も手伝うよ」

そう言って佐藤は、俺が腰にかけていたタオル取ってそれを絞り、鏡を拭き始めた。

『や、そんな、いいよ。休んでろよ』

「なんかアンタの姿見てると手伝いたくなっちゃったの。だから私にやらせて」

『ああ、わかった。……悪いな』

「いいのいいの」


そう話していると、ふと部屋のドアが開いた。

「おお、二人共、もう仲良くなっちゃったの?」

入って来た主は、北原さんだった。

『あ、北原さん、こんにちは』

「やあ、雄作くん、お疲れ。しかし、すーちゃんともう仲良くなってるとは…」

『いや、佐藤とは小学校の頃に同じクラスだったんですよ』

「あ、そーなんだ。だからそんなに仲良いんだ」

『まあ、そーいう事です』

「ふーん、じゃあ私も手伝おっかな?」

そう言って、俺のタオルを取る。

『あ、すいません、ありがとうございます』

「いいのいいの。その代わり、これから私とも仲良くしてね」

『はい、是非!』

俺はそう返事をしてから再びモップ掛けに取り掛かった。
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