小説

□満月の夜
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憚木蝶左(はばき ちょうざ)

それが俺の名前なワケ、

最近は、烏頭目の判断で糸目達と行動を共にしている。

別に、俺が着いていく義理も無いが、
特に今やりたいことがあるわけでは無かったから烏頭目達に行くことにした。


最初は敵だったせいか、まだ糸目達に刺青を見られるとうごけなくなる。

忌々しい物だ。


それでも、だいぶ奴等との生活にも慣れてきた。


完全に心を許した訳ではないから、
少し睡眠不足になる時もある。

だが、それ以外は順風満帆だといえるだろう。

…眠れない時は、酒を仰いで時間を潰すか、書物を読んだりする。


時折、猫目の奇行をみたり医者と酒を酌み交わしたりする。









そんな夜が続いたある満月の日のことだった。
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