稲妻11

□今日は猫の日
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※Warning!! 主人公が変態です







『……とゆーことで集まってもらった訳だが…』

「何が【とゆーことで】だよ」

「ペンギンさんが居るって言うから来たんだがペンギンさんは何処だ」

「最近しおりとのいい思い出がない」

『今日出来るよ!絶対出来る!素敵!』

「「はぁあああ〜……」」

「おい、結局ペンギンさんは何処なんだ!」








にゃん!






リボンでラッピングされた袋を、それぞれに渡していくしおり。


『はい、リュウジ、風丸、ペン…佐久間。』

「人間だ」

『ごめん、素で間違えた』

「いや、これ何?」

「しおり、お前の趣味は分かった。だが渡すものを間違えてないか?」

『のーぷろぶれむ!』

「俺達に強要する必要は無いだろ!?」

『ある!』

「無い!!」


風丸がブチ切れている理由、それは
オレ達が持っている袋の中身にある。


「今日が猫の日なのは知ってる……知ってるけど!」

『だからこそ!』

「だからってこんな物つける健全な男子中学生が何処にいるんだ!!」

『そこ』

「………え」

「うわーすげー精巧な作り」

「しおり、これをつけたらペンギンさんが現れるというのは本当か」

『うん、5000匹くらい来るよ』

「埋もれる!!」

嬉しそうにそう叫んで装着した佐久間、
とりあえず付けてみるオレ達を見て
ジェネシスに絶望させられて時以上に酷い顔をしている。


「なんで……お前らは…」

「別に特に抵抗ないし」

「ペンギンさんはまだか」

「佐久間………」


そういえば、と小さく声を上げると、
カメラを手にしたしおりが此方を振り向いた


「吹雪はどうしたんだ?いつものメンバーを集めたんじゃないのか?」

『吹雪は仔犬である。名前はまだない。』

「あるじゃん」

『とにかく吹雪は猫耳じゃなくて犬耳だと思ったから呼ばなかった』

「……吹雪が羨ましい」


そう、今彼女が言った通り、
袋の中に在るのは猫耳である。

『佐久間ー、ペンギンさんはいい子の所にしか来ないんだよー』

「な、何っ…!??」

『いつもニッコリ微笑んでーやってみますの次郎ですーじゃないと』

「こ、こうか……?」

『うはあ引きつり笑いもいいね佐久間!』


今にもよだれが垂れそうなほどニヤニヤしながらシャッターを押すしおりは心底楽しそうだ。
その隙に風丸が逃げようとしてるけど、気付いてるのかな


『佐久間、周りの皆が悪い子だとペンギンさんは来れないんだよ。』

「……何処へ行く風丸」

「お前、いい加減騙されてことくらい気付かないのか?!」

「ペンギンさんはいい子が好きなんだ、だから一号は俺の事噛んだんだ」

「それ技ぁああああああああああ!!!!!」

「しおりーにゃんにゃん」

『!!! き、貴様確信犯だな……!?』

「だってそういうことした方が良いかと思って」

『G・J☆ リュウジやばいうへへへへへへ』

「じゃあちゅーしていい」

『ぺろぺろならいいよ猫っぽくね』

「え、ほんとにいいの?やった口実が出来「緑川」うっ」

「……しおり、わかった。つける、つければいいんだろ」

『か、風丸がデレた…だと…?!明日はふぶきゅんの嫌いな雪崩かしら』

「馬鹿にしてるのか」

『冗談だよ〜う、やばいしおり今日テンション高い』

「いいか、やる代わりに緑川に…ぺ、ぺぺぺぺぺろぺろなんてささささせるなよ!」

「なんだただのツンデレか」

「緑川さっきから可笑しいぞ」

「しおり、ペンギンさんはまだか……」

『きっと集合写真撮ったら来るよ!はいっ、並んで並んでー。あ、風丸は後で一人撮りね』

「はいはい……」





今日は猫の日!

(さて、これ焼き増しして皆に配ろうか)(((……しおり限定の観賞用にしてくれ)))






20110222

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