稲妻11

□Happy Halloween !!
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※ほぼ会話文です









朝眼が覚めると、オレ達はとあるリビングに集められていた。

『おはよう諸君』

「…………嫌な予感しかしない」

『酷いな風丸一郎太君私は至って真面目だよそして紳士的に運びました』

「ゴミ箱に捨ててある大量の血つきティッシュが無ければな」

あらーばれちゃったーなんて呑気に彼女が笑うと、その声で緑川と佐久間が一緒に起きた。

「……あれ、しおりだー。おはよー」

『おはようリュウジ今日も可愛いね!』

「……うっわ最悪だ」

『うわー傷ついたわー佐久間たんの眼帯取らないと治らないくらい傷ついたわー』

「一生傷ついてろカス」

そんな悪態をつく佐久間の声で、
すやすやと子犬のように眠っていた吹雪が目を覚ました

「佐久間くんうるさい」

『うわっ寝起きだからか知らないが毒舌吹雪君だー!懐かしー!!』

「いい加減なんで集めたか言ってくれないかしおり」

『ありがとう風丸さんナイス発言!+1点!』

ガサゴソと袋の中から箱を取り出すしおり。
前にも似たような光景を見たからか冷や汗が出てきた。

「なあにそれ?」

『くじ引きだよー。可愛い可愛いリュウジくんには一番に引かせてあげよう』

「わーい!ありがとしおり!」

緑川が期待しながら引くと、そこに書いてあった文字を見て、固まった。
何事かと皆で覗いてみれば

「【化け狐】、【せんとくん】、【変態】……?」

『おーなんか訳わかんないのが出たねー!』

「は……?」

『この中でどれかコスプレしてもらいます。選べ』

「………え?」

『はーい次風丸ー!』

「……どうしても、引かなきゃ駄目か?」

『駄目』

「…………えいっ!」

そして緑川と同じように、いや、それ以上に固まった。
俺がひいた紙に書いてあったのは

「……【裸エプロンのネコ娘】【うさぎの耳+尻尾+エッチな下着】【裸】?」

「うわああああああああああああああああああああ」

「風丸がDE丸化した―――!!!!」

『ちゃんと選んでね風丸!よし次いってみよう!佐久間』

「誰が引くかこの馬鹿!」

『まあ引かなくてもいいけどね?後でどうなっても知らないだけで』

「くっ……!!」

出てきたのは【狼男】【子泣きじじい】【血だらけの顔のピエロ】。

「狼男一択ぅうううう!!!!」

『ちっつまんねーのじゃあ次ぶっきー!』

「おい聞こえてんぞしおり!!!」

「えーっとね、ボクは……【死体役】【狼男】【裸エプロン+ネコ娘コスプレ】だって。被った場合はどうなるの?」

「何でおまえそんな冷静なんだよ……」

『佐久間と交渉もしくは諦める!』

「じゃあ死体役で」

『ふつーだなあ……強姦殺人された死体役でもいい?』

「その辺は書いてないから駄目だよ」

『けちー……それで、リュウジは?あ、せんとくんは駄目だよ怒られそう』

「ええ?!…ていうか、変態ってなんなの……?」

『露出魔とか』

「じゃあ化け狐でいいよもう!ってかそれしか残ってないし!」

『はいはい可愛い可愛い。それで風丸さんは何にするのかなー?』

「……………」

『ちなみに下着ってタンクトップ許してあげるよー』

「!………ほんとか?」

『ほんとほんとー』

「そういうしおりは何でたの?」

『俺は【猫耳+セクシーランジェリー】【フランケン】【ゾンビ】だったからゾンビになるわ』

「おまえこんだけ風丸脅しといてそれはないわ」

「まあ着たら着たらで襲われそうだけどね」

『良く分かってるじゃないかリュウジ後で襲ってあげよう』

「結構ですどうせなら襲わせて」

『結構です☆』

「しおり、風丸も着替え終わったぞ」

『よーしみんな!それでは今から皆のところにお菓子貰いに行くよ!』

「「「「だが断る!!!!!」」」」



Happy Halloween !!

(俺を殺す気かしおり!!)
(きゃー風丸さん怒らないでー)






***

しんだんめーかーねた

20111031

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