稲妻中編集
□勿忘草の憂鬱
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私は、極普通の中学2年生でありまして
「内海!タオル貰えるか?」
「はいっ!今出します!」
10年前のイナズマジャパンに憧れ、
サッカー部に入りマネージャーをやらせていただいている身でもありまして
「あれ…?一人分余って……?」
「ああ、あそこの日陰に南沢さんが居るよ」
「あっ、ありがとう神童くん!」
最近では若干男性不信だった私も、
サッカー部のみんなのお陰で段々慣れさせていただいて
「南沢先輩!あの、タオルどうぞ!」
「…………」
「………み、南沢先輩?}
私は結構正直にずけずけと言ってしまう方だから、
もしかして何か気に触ることを言ってしまったのかとその時は必死に考えたのでありますが
「なあ」
ですが
「おまえ、誰?」
私はその日から私という存在をどれほどちっぽけなものかと、思い知った次第でございます。
勿忘草の憂鬱
(私を忘れないでっ!)
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