色彩の庭園

□ネバーランドをひっくりかえした様な
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白羽彩璃といいます。
大学に進学して、
いよいよ一人暮らしをしようと思いました。



ですが、幼なじみに誘われ
このシェアアパート
“トワ・エ・モア”に住むことになりました。



トワ・エ・モア、とはフランス語で
君と僕、という意味らしいです。



『大きいです…』


「彩璃」



呼ばれた名前に振り返ると、
幼なじみの征十郎がいました。



少し、怒っているようにも見えます。



『征、どうしたんですか?』


「駅で待ってろって、言ったよね?」


『た、しかに言われてました…
 でも…!』


「僕に口答えするの?」



冷たい目が、私を見つめます。
久々に、彼のこの表情をみました。



『ごめん、なさい…』


「なんて、少し虐めすぎたか」



彼は、私の頭をぽんぽんと撫でると、
意地悪く笑いました。



私を中に案内すると、
鍵をくれます。
それから始まった、長い生活ルールの話。



頭が爆発しそうなくらい受けた後、
五階の(広間)リビングに、皆さんがいるらしいので
連れていかれました。



そこにいたのは、キラキラした人たち。



私、こんな所で
生活していくんですか?





ーネバーランドをひっくり返したようなー

(理想郷なのかもしれない)





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