色彩の庭園

□気だるそうな番人さん
1ページ/1ページ




青峰さん、大丈夫でしょうか。
あの後、黒子くんはしっかり征十郎に報告していたみたいですし。
ルールには、うるさい人だから。



どうか、殺されていません様に!



『あ、庭なんてあったんですか…』



そこには、小さい庭があっりました。
少しの花と、青葉と芝生。
それだけなのに、自然に満ちあふれている気がします。



『あれ…?』



白いイスに、もたれ掛かって
雑誌を頭においているのは、



間違いなく、あの人です。



少し浅黒い肌、ぴくりとも動かない腕。



もしかして、殺人現場では!?
征十郎、なんてことをしてるんですかー!?



近寄ると、寝息が聞こえました。



どうやら早とちりだったみたいです。



『そうですよね、(征くんなら、今ごろ完全犯罪してますよね)』



和むポイントが違うと知っていても、
頬がゆるむ。



よかった、



『青峰くん、いくら春だからといって
 外で寝ない方がいいよ…?』


「あぁ…?なんだよ、彩璃かよ
 もうちょっと寝かせろや」


『あぁ、青峰くん…』



無意識に染まる頬。



いきなりのよびすてに、
鼓動の高鳴りは止まらない。



『どうしてみなさん、
 そんなにかっこいいんでしょう?』





ー気だるそうな番人さんー

(なにを守っているかは内緒、)





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ