色彩の庭園
□それは闇夜を希望に変える
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「彩璃っち、屋上で星でも見に行かないっスか?」
『わっ、もうこんな時間なんですか…』
時計は、深夜零時を指しています。
涼太くんは、嬉しそうな顔で誘ってくれました。
『星、ですか』
「いいですね」
いつの間にか現れたテツヤくんが、
私の隣で涼太くんの意見に同意していました。
「薄着ではいくなよ」
『征…っ』
…みなさん、気配を殺して近寄るのが
すごく上手いですね。
心臓が持ちそうにないです。
「どうしてそんなに驚いている?」
『いや、征やテツヤくんが突然現れるものだから…』
「早く星見に行こうよ!彩璃も赤司っちも黒子っちも!」
なんだか子供みたいな彼に引かれ、
私たちは屋上にあがりました。
『星が綺麗ですね』
「月もキレイっスよ〜」
「ホントですね」
「たまには星をみるのも悪くないな」
ーそれは闇夜を希望に変えるー
(星空とともに、ですね)
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