砂糖菓子の恋人たち

□キセキの世代だからね
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テスト結果。



『ぴ、ぴったり半分』



先生にも驚かれるぐらいだった。
さすが赤司くん。
教え方はスパルタだけど結果はやっぱでるんだ。



授業終了後。
部活動開始の時間、私は嬉々として部活動見学にいった。
そこまで楽しみにしてたつもりはないのに、
何故か体は熱い。



『こんにちは〜?』



第一体育館を覗く。
人は、5人…?



『随分少ない…』


「まだ集まってないだけですよ」


『ひゃっ』



驚きふりかえれば、黒子くんがいた。
その声と容姿に癒され、ハグしてもらった。



「橙時さん、抱きつくの好きですね」



それはあなたが可愛いからですとも!
まぁ、抱きつき魔だったりするけど。



「橙時さん、何か体があつ…」


「あ、藍里ちゃんじゃないっスか!」


『黄瀬くん!』



イケメンだよ。
相変わらずいつみても。



抱きついてもらったので、
私もそのまま抱きつく。
イケメンパワーもらっておこう。



「黄瀬、いい加減離れろ」


「赤司っち!?顔コワイっスよ!!」


「知り合いみたいだけど、一応紹介するから
 橙時、おいで」



こないだの名前呼びはどうやらからかってくれただけのようで。
赤司くんはそっけなくわたしの腕をひっぱる。



改めて並ぶと、みんな背ぇ高い。



「黒子テツヤです」


「黄瀬涼太っス」


「紫原敦〜」


「緑間真太郎なのだよ」


「青峰大輝だ」



これが噂の、キセ…あれ?
黄瀬くん…じゃなくて
キセキ?



『えっと、キセキの…』


「キセキの世代」


『そう、それ!』


「ところで、テストの順位は?」


『あっそれね』



さすがに全員に聞かれたくはない。
そう思い私は、赤司くんの腕に捕まり耳元で囁いた。



『きっかり半分、でした』



満足そうに笑う君の顔が、何故かすぐ近くに見えた。
気がつけば、私は君の腕の中。





ーキセキの世代だからねー


(初めて感じた、君の体温)





ちなみに夢主はちゃっかり赤司以外とは全員とハグ済みだったり←
.
 

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