隔離部屋
□4万hit 32さんへ
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この作品は裏です。18歳未満の方はどうかご遠慮願います
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「……んぁ?」
ふ、と目が覚める。なんだか妙に寒かった。あとすっごい布団の感触がする。あれ、っていうか俺服着てなかったっけ?
そこまで考えて、腕の中に布団とは違う感触がすることに気がついた。あまりに肌になじんでいて最初は気がつかなかった。何も考えずに視線をそれに下ろすと黒髪が見えた。
え、黒髪?
「……!?」
そこで寝る前にあった事を全部思い出した。腕の中にいるのは名前だ。宅飲みした後なんやかんやあって恋人になって、その後力尽きて寝たんだった。え、なんやかんやって何かって? ……な、なんやかんやはなんやかんやだよ! 色々思い出すのは恥ずかしいから勘弁してよ。今思い出すとすっごい恥ずかしいことばっか言ってたし
すぐに全部思い出したから驚きの声を上げることはなかったんだけど、体が思いっきり跳ねるのは止められなかった。びくーっ、って感じ
「…………」
「………んぅ」
やばい、起こした? なんかもぞもぞしてるし、うめき声あげてるし
そりゃそうだよな。あんだけ身体跳ねたし。それに名前と俺、すっごい密着してるし。つーかそうだよ密着しすぎ! やばいって! お互いに裸だし、こんだけ密着してたらやばいんだって!
え、何がそんなにやばいのかって? そりゃあ、あれですよ。俺は健全な男子なわけで、昨日の夜に落ちたとはいえ今の俺は名前のことが好きなわけですし? 若干勢い任せなところがあったけど結婚を前提にお付き合いしてるわけですし? つーか童貞卒業したのもついさっきですし?
何? はっきり言えって? あーもー! だからあれだよ! ムラムラすんの! 今朝立ち真っ最中だし! こんな風に無防備にくっつかれると嬉しい反面理性ががりがり削れてくの! 仕方ないでしょ! 男の子だもの!
だから、だからさぁ、名前さん。お願いだからすり寄らないでください。暖を求めて足を絡ませないでください。当たる、当たるから。色々な部分がお互いにあたっちゃってるからぁああ!!
………って、ん?
何か名前震えてない? っまさか!
「………ふっ、くっ……!」
「おまっ、いつから起きてたんだよ!」
「ふっ、あっはっはっは! ひー、ひー!」
案の定、名前は起きてやがった。寝相じゃなくてわざとすり寄ってきやがったな、こいつ!
くっついたままけらけら笑う名前にどうしようかと右往左往していた先ほどまでの自分が恥ずかしくなって顔が赤くなる。
「あーもー! 笑うなっての!」
「だって、さっ。ふぐっ。すっごい心臓はや、いしっ!」
「るせー! 男の純情弄びやがって! そんな奴はこうしてやる!」
「え、うひゃははっ! く、くすぐるとか、あははっ」
いつまでたっても笑う名前に耐えきれなくなって脇腹のあたりをわさわさと弄る。絡めていた足を引っ込めて俺から距離をとろうとするけどそうはいかない。今度はこっちから足を絡めて抱きしめる。名前が離れられなくしてから思いっきり擽った