隔離部屋

□4万hit イチノセさんへ
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名前は刈り取る者が持ってきたパンをかじっていた。もそもそ、と口を動かす。こんな時でもパンは美味しかった。引きこもりがいきなりあんなに運動させられたらそりゃあお腹が空く。美味しく感じるのは当たり前だった


名前の傍らには刈り取る者がいる。食事をしている名前をじっと見つめていた。

恐らく食事が終わったら即犯すつもりなのだろう。そう想像がついたとしても名前は最初に刈り取る者を見た時ほどの恐怖を感じてはいなかった


名前が怖いと思うのは未知だ。知らないものを名前はこの上なく恐ろしいと思う。だからこそ最初は刈り取る者に異常に怯えていた。犯されることも初めてだったから怖かった。


だが今はこれから先起こることは知っている。犯されたらどうなるかも大体わかった。言えば食事も用意する。ということはこの化け物はある程度の知能は持っているのだろう。殺されることはないだろう。仮定しかできていない? それも仕方がない。だって相手はしゃべれないのだから。たとえ喋れたとしてもその言葉を信じれたかどうかは怪しいものがあるが


死ななければいい。名前は何よりも死ぬことが怖かった。元の世界に帰れるかもしれないが死ぬかもしれない道と、元の世界に帰れないが死なない道があれば躊躇なく後者を取るくらいに名前は死にたくなかった。生き汚いとも言う。



最後のひとかけらになったパンをを口に入れ、飲み物を口に含む。飲み物から口を離して一息ついたら刈り取る者に押し倒された。もういいよな、というかのようにゆっくりと服の下から手を差し入れてくる。ころり、と名前の手から空になった紙パックがジュースが零れ落ちた。名前は抵抗しなかった





「う、あっ」



ぐりぐりと容赦なく刈り取る者の指が名前のナカをえぐる。待たされた分早急にと言わんばかりに名前の体を無理矢理に高めていく。腹立たしいのはそれでも名前の体は快楽を拾ってしまうことだ。刈り取る者の肉棒に比べれば優しい質量である指に対して名前のナカは従順だった。刺激を喜ぶように収縮し、涎をたらす。ぱたり、ぱたり、と刈り取る者の手を伝ってシーツに染みを作った。


名前はシーツをぐ、と握りしめる。最初の時は他にすがるものがなくて刈り取る者に縋りついていた。しかし他のものがあれば別だった。死ななければ犯されてもいいと諦めているが、許したわけではない。何を思ってこの化け物が名前を気にいったのかは分からない。ただ刈り取る者に気にいられたことが名前にとって不幸なことだったのは確かだった



「ひっん、んっ!」



指の根本まで入れられていた3本が曲げられる。そのまま曲げたまま勢いよく指を抜かれた。名前を傷つけない、気持ちいいギリギリのラインを見極めてされる力加減に翻弄されるしかない。体の中を踊る快楽をどうにか消化しようと体が跳ねる。喉笛を晒すように背中が弓なりにしなる。



自分の中から消えた異物に体中を脱力させながら息を整えようと深呼吸を繰り返す名前。ぼんやりと開けられたままの目には見慣れない天井が見えた。


刈り取る者は自分の手をじっと見ていた。てらてらと光る自分の手を。手から視線を外すといつの間にか出現していた肉棒にその手を擦りつけた。手についた名前の体液を馴染ませるようにしごいていく。にちゃり、にちゃりと卑猥な音がなった。その姿は自慰をしている男性の姿によく似ていた



数回しごくと気は済んだのか手を離す。手と肉棒の間にすこしだけ糸が引き、すぐに切れた
ふさり、と名前の上に刈り取る者のコートの裾がかかる。腹までたくし上げられたスカートに覆いかぶさるようにかぶさってきたコートは相変わらず鉄臭かった。血が出ていない手から鉄臭い臭いがしたのはこのコートを握っていたからだろう



くちゅり、という音がする刈り取る者の肉棒が名前の秘所に押し当てられた音だ。相変わらず無機質にも程があるほど冷たい。最初に犯された時も冷たかった。体温が上がっている名前の中にずっといたというのに刈り取る者の肉棒は最後まで冷たいままだった。その冷たさがむしろ自分の中に異常な物体が入り込んでいると名前に教えているようで、より自分の中にあるものを無視できなかった



「はっ、あっ。…んっ、ぐ!」



刈り取る者が名前のナカを暴いていく。2回目だというのに、名前のナカは刈り取る者を受け入れようとはしなかった。苦し気に名前の眉間にしわが寄せられる。刈り取る者が潤滑油になるように名前の体液を纏わせていようとも元々の質量がけた違いなのだ。痛みは格段に減っているが苦しさは変わらなかった


しかし名前が苦しんでいようとも刈り取る者が動きを緩めることはない。最初の速度でずぶずぶと押し込んでいく。堪えるように名前が頭をシーツに擦りつけるようにしていても気にしない。逃げられないように腰を持たれた名前に逃げ場などなかった



「はっ……はっ。……ひぁあ!?」



びくん! と大きく名前が体を跳ねさせた。根元まで挿入するまで大した動きをしないと思っていたのに刈り取る者が違う動きをしたからだ。半分ほど押し入れた後、いきなり素早く引き抜いたのだ。肉棒の先端にある出っ張った所に削られる様にして刺激された。大きすぎる肉棒の所為で名前の膣内は刈り取る者の肉棒にぴったりと吸い付くようにして収縮している。その状態で無理矢理引き抜かれたらまだ比較的細い部分に吸い付いていた壁が押し広げられながら刺激されることとなる。下手すれば押し入れられる時よりも強い快楽だった。まったく想定していなかった動きでもあったためより大きく反応してしまった。びくびくと電気を通されたように名前の体が跳ねる。名前のナカもそれに比例してうねっていたが、引き抜いていたため刈り取る者はそれに気がつかない。


半分ほどはすでに暴いたからか先ほどとは違い、少し早めの速度で肉棒が押し入れられる。さっきの刈り取る者の行動により発生した快楽をまだ消化しきれていない名前にとってはそれは強すぎる刺激だった。再び目の前がチカチカするほどの快楽が名前を襲う。ぎゅうぎゅうと自分の中にある肉棒を締め付け、軽く達した



前と同じだ。刈り取る者は名前を気にした様子もなく動く。いや、最低限気にかけてはいるのだろう。そうでなければ名前は刈り取る者の動き一つで死んでしまう。刈り取る者が名前を殺そうとしなくてもふとした動きで名前は命を落とすだろう。t単位のドアを何の苦もなく開けられるのだ。少し強めに名前の腰を掴めばそれだけで名前の腰骨は砕ける。それほど名前と刈り取る者には力の差があるのだ。


有り余る力をコントロールしてまでこんな行為に明け暮れるだなんて名前には無駄としか思えなかった
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