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□鈍感女と単純男(神谷)
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〜アフレコ現場〜


「おはようございますー!!」


神「あ、詢ちゃん。おはよー」


小「あ、おはよー♪」


入「おはよ☆今日もよろしく〜♪」

「はい!よろしくお願いします!!」


今日はあるアニメの収録日。
メンバーは神谷さん、小野さん、入野さんと、私。


入野さんとは年は近いけど、2人は先輩。(まあ、いちよう入野さんも先輩だけど)


何より、神谷さんは事務所直属の先輩。


初めての共演でかなりドキドキしていた。


でも、私も人気声優の端くれ!
決めるところはバシッと決める!


そう思いながら、台本を読んでいたら。


神「ねぇ、詢ちゃん」


「は、はいっ!!」


おぉ、元気な返事!そう言いながら笑う神谷さん。


神「いや、ただずっと台本読んでるから、ちょっと位は息抜きした方が良いんじゃないかなって思って」


小「そうだよ〜!追い詰め過ぎると、いい演技も声も出ないよ〜?」


入「リラックスが大事だよ〜!」

先輩達がこんなまだまだな私を気にかけてくれる…!!
なんていい現場なんだっ!!

感動していたら、監督から「始めまーす」と言う言葉にはいっ!!と返事をしてマイクの前に立つ。



〜収録後〜
「お疲れ様でした〜!」


収録は、いい感じに終わった。
私もミスもなく、ちゃんと出来た。


うまかったかは、第三者が決める事だから、私は先輩達にどうでしたか?と、改善点を聞いたりした。


神「俺は良かったと思うよ?あえて言うなら…」
神谷さんは「まぁ、俺も人の事言える程じゃないんだけど…」と、苦笑しながらも細かいところまで言ってくれた。
次は…



小「いや〜、いい声だなぁとしか…(笑)」
いっぱいいっぱい褒めてくれた。
最後は入野さん。


入「本当にいい演技するよね!俺も頑張ろ〜♪あ、俺のいけないとこってあった?」
逆に私が言っていた。

なんてみんないい人なんだろう!

私がお疲れ様でした〜と言って帰ろうとしたら、小野さんに止められた。

小「あぁ!!待って!!」


「?どうかしました?」


神「この後俺達3人で飲みに行くんだけど来ない?」


入「華がないとムサいだけだからね(笑)」


「…私なんかが行っていいんですか?」

神「何言ってんの?詢ちゃんだからだよ」

なんて優しい先輩達なんだろう!

そんなこんなで飲みに行った。

飲み始めて、1時間後…

「うぅ〜…」

神「だ、大丈夫?」

小「詢ちゃんって、お酒弱いんだね(笑)」

入「初めて知りましたよ(笑)」

うぅ〜…頭がクラクラするぅ…。

あぁ…、みんなが2人いるよ〜。

神「お水飲む?」

「ふわぁ〜い」

入「ダメだこりゃ(笑)」

小「ベロベロだね〜」

神「意外だったなぁ(笑)」

「うりゅ〜」

入「立てる〜?」

「ほわぁ〜い」

グラッ…

あ、ヤバい。倒れる…。

と思い目を瞑ったが、いつまでたっても倒れる気配がない。

あれ?と思い目を開けると…

神「だっ!!大丈夫!?」

神谷さんが私を支えてくれていた。

「あ…、はいっ!!ありがとうございます(ニコッ」

神「っ!!///」

「?どうしました?」(上目づかい)

神「えっ!?あぁ、何でもないよ!?///」



小「なーんでこんな分かりやすい反応してるのに、気づかないかなぁ?」

入「まぁ、いつか気づきますよ!」



    終わり



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