Main
□鈍感女と単純男(神谷)
1ページ/2ページ
〜アフレコ現場〜
「おはようございますー!!」
神「あ、詢ちゃん。おはよー」
小「あ、おはよー♪」
入「おはよ☆今日もよろしく〜♪」
「はい!よろしくお願いします!!」
今日はあるアニメの収録日。
メンバーは神谷さん、小野さん、入野さんと、私。
入野さんとは年は近いけど、2人は先輩。(まあ、いちよう入野さんも先輩だけど)
何より、神谷さんは事務所直属の先輩。
初めての共演でかなりドキドキしていた。
でも、私も人気声優の端くれ!
決めるところはバシッと決める!
そう思いながら、台本を読んでいたら。
神「ねぇ、詢ちゃん」
「は、はいっ!!」
おぉ、元気な返事!そう言いながら笑う神谷さん。
神「いや、ただずっと台本読んでるから、ちょっと位は息抜きした方が良いんじゃないかなって思って」
小「そうだよ〜!追い詰め過ぎると、いい演技も声も出ないよ〜?」
入「リラックスが大事だよ〜!」
先輩達がこんなまだまだな私を気にかけてくれる…!!
なんていい現場なんだっ!!
感動していたら、監督から「始めまーす」と言う言葉にはいっ!!と返事をしてマイクの前に立つ。
〜収録後〜
「お疲れ様でした〜!」
収録は、いい感じに終わった。
私もミスもなく、ちゃんと出来た。
うまかったかは、第三者が決める事だから、私は先輩達にどうでしたか?と、改善点を聞いたりした。
神「俺は良かったと思うよ?あえて言うなら…」
神谷さんは「まぁ、俺も人の事言える程じゃないんだけど…」と、苦笑しながらも細かいところまで言ってくれた。
次は…
小「いや〜、いい声だなぁとしか…(笑)」
いっぱいいっぱい褒めてくれた。
最後は入野さん。
入「本当にいい演技するよね!俺も頑張ろ〜♪あ、俺のいけないとこってあった?」
逆に私が言っていた。
なんてみんないい人なんだろう!
私がお疲れ様でした〜と言って帰ろうとしたら、小野さんに止められた。
小「あぁ!!待って!!」
「?どうかしました?」
神「この後俺達3人で飲みに行くんだけど来ない?」
入「華がないとムサいだけだからね(笑)」
「…私なんかが行っていいんですか?」
神「何言ってんの?詢ちゃんだからだよ」
なんて優しい先輩達なんだろう!
そんなこんなで飲みに行った。
飲み始めて、1時間後…
「うぅ〜…」
神「だ、大丈夫?」
小「詢ちゃんって、お酒弱いんだね(笑)」
入「初めて知りましたよ(笑)」
うぅ〜…頭がクラクラするぅ…。
あぁ…、みんなが2人いるよ〜。
神「お水飲む?」
「ふわぁ〜い」
入「ダメだこりゃ(笑)」
小「ベロベロだね〜」
神「意外だったなぁ(笑)」
「うりゅ〜」
入「立てる〜?」
「ほわぁ〜い」
グラッ…
あ、ヤバい。倒れる…。
と思い目を瞑ったが、いつまでたっても倒れる気配がない。
あれ?と思い目を開けると…
神「だっ!!大丈夫!?」
神谷さんが私を支えてくれていた。
「あ…、はいっ!!ありがとうございます(ニコッ」
神「っ!!///」
「?どうしました?」(上目づかい)
神「えっ!?あぁ、何でもないよ!?///」
小「なーんでこんな分かりやすい反応してるのに、気づかないかなぁ?」
入「まぁ、いつか気づきますよ!」
終わり
→あとがき