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□早口言葉対決!!(入野)
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アニメの収録終了後…

彼女が走ってきた。

「入野さんっ!!」

入「んー?詢ちゃん、どうしたの?」

「あのですね?さっき神谷さんと早口言葉対決してたら、勝ったんですよ!!」

目をキラキラさせながら言ってきた。

(神谷さん…、ワザと負けたげたんだろうな…)

神谷さんは滑舌がすごくいい。

だから早口言葉だっていとも簡単にこなせる人だ。

ワザと噛むことだって出来るだろう。

でも、神谷さんはいつも気取らない人で、とても後輩想いな先輩なのだ。

そんな優しい神谷さんなら、可愛い後輩に勝たせてあげるだろう。

…でも、もし本当に神谷さんが噛んで、詢ちゃんが噛まずに言っていたら、それはすごい。

これは…試してみる価値はある。

俺は早口言葉はあまり得意ではないけど、多少頑張ればいける…と思いたい!!

入「いいよっ!ただし、条件付で!!」

「なんですか?」

入「罰ゲーム付きで、勝った人の言うことを、絶対に聞くこと!」

「おぉ!!なんか絶対王政みたいですね!」

うん…、どこをどうつっこめばいいんだろう…。

まぁ、可愛いからいいやっ!!

「じゃあ、マサチューセッツ州の赤坂サカスって3回ですっ!!」

入「いいよー♪」

「では、私から…マサチューセッツ州の赤坂サカス、マサチューセッツ州の赤坂サカス、マサチューセッツ州の赤坂サカス!!」

入「おぉ!!じゃ、俺も…マサチューセッツ州の赤坂サカス、マサチューセッツ州の赤坂サカス、マサチューセッツ州の赤坂サカス!!やった!」

よし!いけた!

詢ちゃんは、悔しいのか拳をぎゅっと握り締めていた。

「うぬぬぅ〜!つ、次は入野さんが出して下さい!」

あぁ、可愛い反応…///

入「いいよー!んじゃねぇ…定番だけど、東京特許許可局ってどう?」

「がっ、頑張ります!」

入「次は俺からね!えー…、東京特許許可局、東京特許許可局、東京特許許可局!!…言えた…」

自分でもビックリ。

「じゃあ、行きます!…東京特許許可局、東京特許許可、東京特許きょきゃきょきゅっ!」

なにこの可愛い噛み方。

入「あ、噛んだ〜」

「ふにゅぅ〜!負けてしまいましたぁ…。仕方がない!私が命令を聞きましょう!」

ん〜、何にしようかな…。

やっぱり…

入「きーめたっ!!」

「な、なんなりとどうぞ…」
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