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□出てみたい!(神谷)
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ある日の休日…
たまたま、休みがかぶったので出掛けようとしたら、雨が降ったため中止。
で、今はお昼を食べ終え食後の休憩。
詢はテレビを見ていた。
たまに見る、『新婚さんおいでませ』を見ていた。
(あれ、たまに見ると面白いんだよな〜。あ、椅子から落ちた)
俺も、にゃーさんを抱っこしながら見ていた。
すると、突然…
「私、これ出てみたい!」
神「…はぁ!?」
こんなことを言い出した。
いや、出れるわけねぇじゃん!
つか、出れたとしても出たくねぇよ!
神「ムリだろ」
「えぇ!?何で!」
神「こういうのって、オーディション受けなきゃいけないし、もし受かったとしても仕事とかぶったら意味ねぇじゃん」
「…そ、そっか…」
かなりショックを受けているようだ。
神「なんでそんな出たいの?」
元々、あまり目立つ事が好きじゃない詢にしては、大胆な事だと思う。
それに、お互いに声優と言う職業をしているため、余計目立つだろう。
「だって、浩史みたいな人が旦那様なんだもん…。自慢したい!」
神「もぅお前が散々ブログに書いたから、みんな知ってんだろ」
コイツはブログで俺と結婚する事を、散々書いていたのだ。
その読者の中に、声優雑誌の記者がいたらしくて雑誌に書かれてしまった。
書かれたと言っても,小さくだが。
だが、もぅ大抵の人は知っているだろう。
「それは…、そうだけど…」
それでも、出たいと思っている詢を、俺は抱きしめた。
いきなりでビックリしたのか、ビクッと震えた。
神「別にみんなに自慢しなくてもいいじゃん」
神「それに、お前の顔あんまり人に見せたくないし」
そういって微笑むと
「浩史はさ…」
神「ん?」
「私の扱い方なれてるよね…」
神「まぁ、俺詢の旦那だし」
「ふふっ、何それ?」
俺の背中に細い腕を回し、抱きついてきた。
「やっぱり、新婚さんおいでませはいいや!」
神「どうして?」
「ん〜、なんか…浩史はもぅいっぱい顔出しちゃってるから、ブログで幸せを語る事にする!」
ニコッと笑う顔があまりにも愛らしく、チュッと触れるだけのキスをする。
詢は、幸せそうな顔をして抱きしめる力を強めた。
詢…俺は誓う
お前との、永遠の幸せを…
一生、俺の側から離れさせない事を…
この言葉をお前だけに捧げよう
“愛してる”
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