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□雷なんか怖くないもんっ!!(鈴村)
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6月某日、梅雨の時期。

今日のアフレコが終わった。

さて帰るかと思い、外に出ると雨は滝のように降り、雷がドオォン!!と鳴っていた。

鈴「スゴいなぁ…。早よ帰るか…」

俺はタクシーを拾い、帰宅した。

生憎傘を持っていなかった為、タクシーを降りてからはダッシュで行った。

ほんの10数秒雨の中を走っただけだと言うのに、びしょびしょだ。

鈴「うぇ…、気持ち悪…」

ドアノブをつかみ、回すとガチャッとドアが開いた。

俺には、付き合って2年の彼女がいる。

名前は如月 詢。

詢とは同棲中だ。

多分、詢が帰っているのだろう。

鈴「ただいま〜」

…シーン…

あれ?いつもは「おかえりー!」とパタパタスリッパの音をたてながら、走って来るのに…

鈴「詢〜?」

とりあえず、中に入り電気をつけ辺りを見回すと…

ベットの上に丸い塊が!!

鈴「…詢?」

布団を剥ぐと、そこには目を腫らし、鼻をズルズルいわせながら泣いている彼女がいた。

鈴「なっ!?どうしたん!?」

「健一ぃ…」

詢は、俺に抱きついてきた。

鈴「…何かあったんか?」

「…なり…」

鈴「え?」

「雷…、ドオォンって…。だから…」

ピカッ ドオォン!!

「キャアァアアァァア!!」

俺を力強く抱きしめる詢。

鈴「…大丈夫、大丈夫…」

そう言って、俺は抱きしめる力を強くした。

「健一…、ありがとう…」

たまにしか甘えない詢が甘えてきた。

可愛い…///

鈴「たまには雷もえぇな…」

「ん?」

鈴「ん〜?何も〜♪」

ただ、今この一時の幸せをかみしめよう…










end



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