短いお話(かいたもの

□兄妹だからって、気にすることはないのさ!
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ジェラエル
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*はっきり言って兄妹です!
*作者の本能が見え見え・・・(笑)
*現代パロ!兄妹パロ!といろいろアウト!!
*下手だけどいい?

↑のことがイケるならさぁ続きを!!!


ジェラエル


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「おいっジェラ―ル朝だぞ!」
「エルザ、そこは『お兄ちゃん、朝よ起きてっ』だろうが」
「そんな事言う妹が欲しいならどっかの家と交換しろ!!」
「いや、これはこれで、かわ
がっしゃぁ―ンどん!だん!バキ!!

ジェラ―ルが『い』を言おうとした所で毎日の習慣、エルザの蹴りがくらわされる。
毎日やっててよくも飽きないものだとも思うが、ここはあえて置いておこう。

「両親が出張でいないからとイイ気になるなよ?」

有無を言わせない顔でほほ笑むエルザ。
というか、さっきの音は近所迷惑にならないのだろうか?

「イイ気になんてならないさ、エルザが言う事をちゃんときいてくれるなら」
「それを『イイ気』と言うんだ!!」
はぁ、とため息をつきながら台所へ向かうエルザ。
はじめは慣れなかった料理も今では普通に作れるようになった。
慣れというものは恐ろしい。

ジェラ―ルが服を着替えている間エルザがお茶碗にご飯をよそう。
去年仕事に就いたばかりのジェラ―ルは、器用ながらもネクタイを締めずに台所へ向かう。
「エルザ・・・」
「またか、いいかげん自分で出来るのだからやったらどうだ?」
「こっちの方が新婚さんみたいで良いじゃないか」
「バッバカモン!!」
少し頬を染めるエルザとジェラ―ルは兄妹。もちろんそんな関係ではない・・はず・・・・・

「今日のおみそ汁もおいしいな。本当腕をあげたよ」
「それはほめてるのか?バカにしてるのか?」

エプロンをぬぎながら照れたそぶりのエルザは時計を見てあっと声を漏らす。
「おい!ジェラ―ルもう時間だぞっ」
「おっ本当だやばいな」
ご飯粒ひとつ残っていない茶碗の上に箸を置く。
イスにかけてあった上着をもって玄関へあしをすすめた。

「じゃあ行ってくる」
「あぁ、いってら

途中で塞がれた言葉。塞いだ方法は恋人や夫婦がするもので、兄妹がするとはっきり言って犯罪ものなそれ。

「なっなななな、」
「行って来ます」

顔を真っ赤にしてしゃがみこむエルザをよそにジェラ―ルは玄関の扉をあける。
本当によく飽きないものだ。
毎日されているにかかわらず全く警戒しないエルザ。




二人が本当の兄妹じゃないと分かるのは、また、別の話。

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