短いお話(かいたもの

□学パロ 今と言う時間
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ナツルー+ジェラエル
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俺たち(私たち)は学生だ、ならば今朝見たあの夢は?

魔法がつかえて、でも傷つけあって、苦しくて・・・。


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「おはよう、ルーシィ」
「ん、エルザおはよぉ〜」
ふぁぁ〜とあくびをするルーシィにつられてかエルザも口を開く。
「ねぇ、エルザ聞いてぇ」
「何かあったのか?」
今日は月曜日、そして今は登校時間。
ルーシィのため息混じりの言葉にエルザは?マークを浮かべた。
「今朝ね、すぅーっごく変な夢見ちゃって・・・」
「・・・・・夢・・」
なにか思い当たる事でもあるのか時間を置いてからエルザが返答する。

「実は・・・・・


 私が鍵の魔法?を使ってたり、ナツが身体から火をだしてたりして!
 挙句の果てにはエルザとジェラ―ルが戦ってたり!・・・
 とにかく散々だったの」
はぁ、とまた一つため息をつくルーシィ。
エルザは途中から完全無言で茶色のバッグを前に悩むような顔をしていた。
「で、でも夢だし、エルザとジェラ―ルがあんな風に戦うなんてありえないわよねぇー」
エルザに気を使ってか、やや、顔を覗き込むようにして撤回の言葉を言うがエルザの「違うんだ・・」という言葉にホッと胸をなでおろした。
「私も・・・その夢見たんだ・・場面は違うとおもうが・・」
「えっ!!」
ど、どういう事よっとあわてるルーシィに対し凄く冷静なエルザ、さすが委員長と生徒会長、風紀委員を務めているだけの事はある。(この学校はハチャメチャなので何個勤めてもよし!)
「・・・何かの前触れかしら?」
「だとしたら少々怖いな・・・」
二人はとりあえず一応付き合っているナツとジェラ―ルに相談することに。
かといって休み時間にこんな不思議な話をするわけにもいかず、二人はまた帰りにという約束をして手を振りあった。

   


〜〜〜〜〜放課後〜〜〜〜〜



「エルザおまたせージェラ―ルもごめんね」
「いや、ところで話って?」
先に部活がおわり校門で待っていたエルザとジェラ―ルの所にナツとルーシィがやってくる。
「このメンツなんかたりねぇ気が・・・」
「ごちゃごちゃうるさいぞナツ」
「あ、あい」
基本エルザに弱いナツはシュンとしょげてしまったがそんな事お構いなしに話は進む。
「私たちね、今朝変な夢を見たの・・・」
「「夢?」」
いつの間にか復活したナツと、まじめに話を聞くジェラ―ルが同時に同じところに注目する。
「もしかして、二人も何か見たのか?」
「「・・・」」
10秒ほど黙っていた二人だったがジェラ―ルが先に口を開いた。
「ああ、見たよ。まるで魔法の世界に俺たちがいるような夢を」
「!!ほんとかっ」
「それなら、俺も見た」
数秒遅れてナツが口を開く。

「や、やっぱり、何かの前触れ?」
青ざめていく顔をおさえながら声を絞り出すように言う。
「そうとはかぎんねぇだろ!」
「でもっ!4人も同じ夢を見てるのよ!?」
「・・・たしかに・・・」
「エルザまで、なに言ってんだよ!!」
そんな3人のやり取りの中ジェラールがあっ・・と声を漏らした。
「・・なぁ、そういや今日って俺達が出会って7年目だな」
「あっ・・よく覚えてたな」



この4人が出会ったのは7年前。
しかも、台風が近づき学校が休みの日だった。
なぜそんな日に外へ出かけていたのかというとある手紙が来たからだった。

『この手紙の受け取り主へ、中央の公園にて待つ。17時に時計台へ』

まだ小学生だった4人は何の警戒もなく、その手紙の指示に従った。
そして、出会ったのだ。
けれど、そこに居たのはもう一人、30過ぎの男の人。
その男は4人が集まったことを確かめるとクスッと笑ってこう言った。

「学生の俺達も仲良く幸せに・・・アイツらは来なかったか・・・警戒心が強すぎだ・・・・・たくっ」

その言葉を言うとその男は消えてしまった。

なぜあの時4人は不思議に思わなかったのだろう。

それと、『アイツら』とは誰のことだったのか、もしやナツが言う「このメンツなんかたりねぇ気が・・・」と関係があるのか。

もしあの時手紙をもらった全員が集まっていたら何か違ったのだろうか?


「大事にしろ・・・ってまたいいたかったのかもな、あの男の人・・・」
「私を大切にしろって言うことじゃないのか?」
「きっとそうよ!ジェラールはともかくナツはあたしをもっと大切にしなきゃ!」
「た、大切にしてるぞ!!」
「さぁ、どうかしらね?」

先ほどの雰囲気とはうって変わって明るいカップルの会話になったこの4人。
そんな4人に話しかける陰が・・・

「お前らこんなところで何やってんだ?」
「お前はB組の・・・!」

「・・・あの、あなたは確かルーシィさん?」
「えっとあなたは同じクラスの・・・」

「・・・そっくりで気味が悪いのだが」
「安心しろ同じ気持ちだ」

「あら、可愛い顔にスカーレットの髪・・・」
「お、お前こそ・・か、可愛い顔だ・・な・・・」




今回の『夢』の提供者はまたしてもあの男なのか?
新たに仲良くなりそうなメンバーとともに帰る帰り道。
これがあの夢で戯れてた奴等だとしたら・・・。

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