贈り物(書いたもの

□女の誘い方
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ジェラエル
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今日、ジェラ―ルは本屋で『ある物』を見つけた。

「これ・・・・・・」
おもわず、手にとり、がん見する。
そして、数分後ニコリとほほ笑んだ。











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「・・・・・何読んでるんだ?」
いきなり、そして少々強引にエルザの家に押しかけ、寝室のドアを開け、ベッドに座る。
しばらく目を丸くしていたエルザだったが、ハッとして、ジェラ―ルが持参したと思われる本について問いた。
パッケージはカバーと言われるもので塞がれ、怪しさを漂わせている。
しばらく、本を見つめていたジェラ―ルだったが、いきなり本を閉じると・・・
「エルザ、俺に惚れてるだろ?」
「なっっ!?///っ・・何を・・・」
「あれ?」
急に変な事を言うジェラ―ルにエルザの手が上がりかける。
いつもならすぐに伸びるものだが、異様なまでのジェラ―ルの様子に顔と同時に手が引きつったのだ。
「なら・・・」
またしても何かしだしそうなジェラ―ルにエルザの警戒心が強まる。
「エルザはいい奥さんになるな」
「はっ・・・・・?」
わけのわからない事をまたもや言うジェラ―ル。
ぶきみを通り越して気味が悪くなる。むしろ心配してしまうだろう。
「これもだめか・・・・よしっ!」
かってに本を広げまた閉じ、意気込むジェラ―ル。
次わけのわからない言葉が出てきたら、あの本を奪ってやろうとエルザは浅く深呼吸する。

しかし、それは次の言葉で、行動でどこかへ飛んでしまった。
「二人で・・・もっと・・・な?」
「!!!???」
変な言葉を吐いたかと思えば、エルザの目には部屋の天井がうつる。
手首は押さえられ足さえも動かぬよう押さえられていた。

そこで、エルザの怒りの糸はプツリ・・・・・・









「本当にすまなかった・・・・」
「全くだ!!」
ベッドの上に正座のジェラ―ル。その前にはエルザが睨むように腕を組み座ってた。
「で?その本は何なんだ・・・」
いまだにカバーの外れないそれ。
ジェラ―ルは、あぁ、これか・・・と言ってその本のカバーをはずしていった。


「・・・・・なんだこれは・・・・・」
「見たまんま、女の誘い方の本だ・・・・・」


ジェラ―ルが言うには本屋でたまたま見つけたらしい。
そこで、エルザに使ってみようと購入したそうだ。
本の中身は・・・・・まさに初対面から、顔なじみにまで幅広く使えるもので、ジェラ―ルの顔が良くなければ『サイテ―、キモい』などと罵声を浴びせられそうなものばかりだった。

「・・・なぜ、こんなものを・・・」
案外難しそうで、簡単な、時間を稼げそうな質問。

本の内容に頬を染め、しばらく時間を稼がないと頬の色がばれてしまいそうだったのだ。

しかし、ジェラ―ルは即座に答えた。
やはり、初めから理由も、何もかも考えて行動していたらしい。
そこは、さすがだとほめるべきなのだろうか?

「エルザが・・・・好きだからだ」
「っっ/////!?」
「だから・・・・」


遠まわしに告白しているつもりだったんだが――――――――ーー



頬を照れくさそうにかき、そう言うジェラ―ルに、怒りよりも何か温かいものが溢れてきて・・・・・・。
時間を稼ぎ、通常の色に戻そうとしていた頬は、先ほどよりも赤色を帯びて・・・。


このまま、抱きついてしまったら、ジェラ―ルの・・・・・本の・・・思うつぼだと思いつつ。
つぶやいた言葉はその本には載っていなかったもので・・・。

「・・・わたしだって、昔からだ・・・」

離れても、近くにいても、どんな時も、わたしだって・・・・




今日までのお互いの片思い。
本のおかげで、進展したのは言うまでもない。




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またしても意味フ(笑)
相互記念につくったのだが、ちょっとわけわかめだったかな?
女の誘い方マニュアル。これからも役に立ったりして・・・!!

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