短いお話(かいたもの

□大好きの形
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グレエル+ナツルー+ハッピーじゃっかん、ナツエルやらグレル―っぽい文があります。
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好きの形は様々でそれは、すべての気持ちを悟った者にしか分からない。

なのに、妬いてしまうのはなぜ?


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報酬 金の鉱石 価値は相当高い。
闇ギルドの連中に困っている。
そんな依頼を受けたFAIRYTEIL最強(!?)チーム。
ナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、ハッピー、このメンバーで行く事は最近、当たり前になっていた。

「うえええええええええ」
「・・・ナツ・・・大丈夫?」

いつものことながら魔道四輪を使い目的地に行く。
完全にギブアップまじかのナツは体勢を崩しほぼ、横たわる状態で声をあげていた。

そうこうしてるうちに目的地へ着いたのか、魔道四輪がとまる。
「ついたぞ・・・・」

魔道四輪を降りたルーシィたちの目の前には、とても大きいガラス細工が置かれていた。

「お待ちしていましたよ・・・」
「!?・・・えっ・・・あ、・・」
「私が依頼をしました」
ガラス細工以外何もなかったその場所。
そこに突然、依頼主が現れたのだ。

「監視水晶であなた方が来られるのを見ていたんです」
そう言って依頼主が指さした先には、先ほどまでなかったはずの豪帝と思われる家が建っていた。

「なんか・・・・気にくわねぇ臭いだ・・・」
いつのまにか復活していたナツはぼそりとつぶやく。
この依頼・・・・長くなりそうだ。





「うわぁ!!すっごい・・・」
家の中に入るなりあちこちに散らばる数々の宝石、なによりガラス細工に魅了されてしまう。人型のガラス細工。本当の人間のような、そんな表情の物ばかりだ。
「やっぱ、気にくわねぇ・・・」
「ナツ・・?どうした?」
先ほどから、依頼主を睨んでいるナツにエルザが話しかける。
「いや・・・何か、変なにおいがするんだ・・」
「変なにおい・・?」
ナツの強さ、耳や鼻。すべてを信じているエルザは、そんなナツの言葉に顔をしかめる。
「・・・・そういえば、ここへ来る道中、闇ギルドなど見かけなかった・・・」
むしろ、とても広々とした野原に驚いたくらいだとエルザも依頼主を見つめた。


「ねぇ、なんか・・ナツとエルザいつもより近くない?」
「そうか?」
ナツ達の後ろを歩いていたルーシィはグレイにそんな言葉を投げかける。
「だって・・見てよアレ!!」
ルーシィの目に映るのは仲良く(!?)喋りながら歩くナツとエルザ。
いつもはもうちょっと離れてるのに、とルーシィがため息をついた。

その時だった、


ガッしゃアアぁん!!!ガガッ!

「!?」
「ンダっ!?」
「きゃあっっ」
「なんだっ!?」

丁度、家の真ん中あたりに来たところだろうか。爆発音とともに爆風がナツ達に降りかかる。

「ククッ・・・ふはははははっっ!!!」
先ほどまで前を歩いていた依頼主。
いきなり笑いだしたかと思えば、指を鳴らした。
「作戦はせいこうだぁぁぁぁぁ!!長年の恨み受け取れェええええええええええええええ」
ナツやエルザ、ルーシィにグレイが光に包まれる。

「うそっ!何なのよこれぇ!!」
「ルーシィ!!!」
光は床からあふれたものだった。
光の中から、奇妙な動きをする植物が現れたのだ。
「アイスメイク―――床(フロア)!!!」
グレイが床を凍らしたことによりそこからのびていた植物は動きを止めた。
「グレイ!!」
「ルーシィ!!」
ギュッとグレイに抱きつくルーシィに、ナツは胸の痛みを。
抱きついてきたルーシィを受け止めたグレイに、エルザはなんだか、嫌な思いを。
そんなナツとエルザに光が降りかかる。
「チシャアアアアアアアアアアアア!!!」
その光の先には大鎌をもった化け物に分類されるであろうゾンビのようなものが。
「くそっ!かんそ・・・・っっ!?」
エルザが換装しようとしたのだが、なぜか換装できない。
「ケケケッこの光の上では女の子は魔法が使えないんだぜぇ?」
「なにっ!!」
大鎌が振り落とされる。
その瞬間、エルザは目をつぶった。
「火竜の鉄拳!!!!」
「!!!」
もう少しで大鎌がエルザの当たる。
その瞬間一気に相手のみぞおちへ攻撃をくらわした。
「大丈夫か?エルザらしくもねぇ」
「・・・あぁ、そうだな・・・」
エルザに手を差し出すナツに、ルーシィが。
差し出された手に自分の手を重ねほほ笑むエルザにグレイが、表情を曇らせる。
そんな四人を見て、ハッピーは?マックを浮かべた。




その後は簡単だった。
依頼主、いや、悪党を倒し。
評議員にわたし。
そのまま、ギルドへ足を進めた。


「「「「・・・・・」」」」
「みんな、どうしたの?何か、変だよォ」

はっきり言って冷めた雰囲気にハッピーが声を出した。

「・・・ナツが悪いのよ」
「はぁ?・・俺が悪いって・・・俺なんかしたか?」
足を止めて、言葉を発したルーシィにナツの足もとまる。
そんな二人を見て何を思ったのか、ハッピーがエルザとグレイの背中を押した。

「ん?なんだ、ハッピー」
「グレイもさエルザに言う事あるんでしょ?」
「・・・グレイが私にか?」

ナツ達とは少し離れた所でエルザの足が止まる。
それに合わせてグレイの足も動くのをやめた。
「・・・・エルザは俺とナツ・・どっちがいいんだよ?」
「はっ・・・?」






「う〜〜〜〜ん・・・でぇきてぇる゛・・・かなぁ?」

いきなり口論を始めたかと思えば、急に頬を染め上げた二組の男女。
仲間としての大好きと愛という名の大好き。
あと、数秒で気がつきそうだ。

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