短いお話(かいたもの

□埋めてほしい
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ジェラ→←エル←グレ
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誰が何と言おうと愛してきた。

自分自身の心の中で、疑いが生まれようとも、たとえ、彼が悪だと分かっていても。

それでも愛してきた。


そんな愛に先日終止符がうたれた。


この愛はいけない事。

だからこそ、早く忘れたかった。


だから私は、アイツの気持ちを受け入れた。


人間として、生き遂げるものとして、

最低な事をしている。


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「・・・・・・・・」

神が不公平なのはずっと前から知っている。

知っていたのだから、私だって、こんなに悩む必要なんてないのかもしれない。

もう、ジェラ―ルの会う事はきっとない。

ならば、想いに答えるのが筋ではないのだろうか?

そう思って結局はふる私は最低な生き物だ。

「・・エルザ・・・」
「!?・・・グレイ・・」

さっきの・・ふったの見られたか?

・・・グレイの様子がおかしいような・・・。

「いいんじゃねえの?」
「えっ・・・」
「今まで我慢して生きたんだから

神様って野郎に仕返ししても」

こいつは何を言ってるんだ?
仕返し?
そんなのできっこない・・・。
仕返しをするという事は、
誰か一人犠牲者が出るという事なんだ。
たとえ、相手が愛していてくれたとしても、
私が愛を与えず・・・・

そんなの

残酷すぎる。

「・・・いいぜ・・・俺が犠牲者になってやる」
「なっっ・・・・」

「神に仕返ししたいだろう?私は幸せになりましたって」

だから、幸せにしてやるよ。


何かが頬を伝う。

分かっているダメな事。

きっと私は一生彼を愛す。

だからこそダメなのに。

分かっているのに!!

今、私がいるのは、

私を愛してくれる人(私が愛せない人)の腕の中。

どうですか、神様。

私は残酷になりました。

きっとそれは貴方のせい。

怨むなら、自分自身を怨んでください。

私が今までそうしてきたように。


私は、

一人、

幸せになります。



「エルザ・・・」
「グレイ・・・」

いつから抱き合っていたのかも分からず、
ただ、
ただ、
ひたすらに名前を呼び続ける。

いつか私が、

フルバスターになった時、

彼がくれた名字を捨てる時、

その時は、

評議院に報告にいってやろう。

きっとそれは、

グレイへのせめてもの罪滅ぼし。

私が泣きたくなった時、

きっとそばに居てくれるであろうグレイへの

彼(ジェラ―ル)は、最後まで、きっと私の方を見ないから。


きっと自分自身の記憶を探しているだろうから、

緋色の空に黒がかかった時、

緋色の空に青がかかった時よりも、

大事にしようと

心に決めた。


サヨナラ、初恋。

コンニチハ、恋愛。


私は明日も彼(グレイ)に甘える。

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