グリラン小説
□ミルフィーユ〜Sweet×Sweet〜
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授業終了のチャイムが鳴ると、私は急いで隣のクラスへ向かう。
「あ。ランファンきたよ、グリード。」
「……またか。」
後方の入り口からすぐのところが、彼らの席だ。
「リン様、グリード様、一緒に帰ってもいいですか?」
「うん。いいよー。それより、今日は約束のクッキー、焼いてきてくれた?」
「はい。もちろんです!」
私はにこっと笑って、リン様にクッキーを渡す。
その瞬間。
ちらり・とグリード様を、盗み見る。
相変わらず物騒な表情だ。
今にも何かを切り裂きそうな。
でも私は、
そんな彼が、
大好きだった。
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