リンラン小説
□子ども
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「へぇ、んで、その他には煙幕、閃光弾…」
「まだある。」
「爆弾、手榴弾…って、どこにそんなに入れてんだよ!?」
「黙れ。」
「こら!ランファン!」
あはは・とアルフォンスとウインリィが笑う。
部屋には、エドワード、あるふぉんす、ウインリィ、ランファンと、俺がいる。
エドワードがランファンの装備について逐一うるさかったから、ランファンに、「教えてあげれば?」と提案したのだった。
ランファンは嫌々ながらも俺の命とあらば従わないわけにもいかず、しぶしぶ教えている様子だ。
でも、そういえば、とアルフォンスも不思議そうに首をかしげた。
「確かにランファンってどこにそんなに入れてるのか気になるよね。」
「あ!もしかしてその鎧の裏にとか!?」
ポン・と手を合わせて言うのはウインリィで。
どう答えていいのやら、困ったような目でランファンは俺に助けを求めているらしい。
ふぅ。
本当にシャイな子なんだから!
「ほらランファン、まずは面を外して?」
俺に言われれば、仕方なさそうに面を外す。
予想どおり。
彼女の頬は、うっすらと桃を帯びている。
「ランファンはね、ウインリィちゃんの言った通り鎧の裏にも装備してるけど、肩や腰なんかにも装備しているんだよ。ね?」
と笑えば、ランファンはこくこく・と頷く。
「ほほぉ…。」
「やった!あたってたぁ!ね、もっと見せてくれない?…だめ?」
「いや、その…あぅ…。」
しょうがないなぁ。
「ほら、立ってこっちおいで、ランファン。」
言われるままにやってくるランファンはまるで子犬のよう。
「じっとして…はい、いいよ。」
ガシャン・と重い音を立てて防具たちがランファンの体から離れる。
「すっごい…!!!これ、重くないの!?」
キャッキャとウインリィが目をキラキラさせながら、一つ一つ丹念に見てゆく。
その隣でエドワードはランファンをまじまじと見て。
「ランファン、お前、案外ちっせーんだな…。」
「!!?」
その言葉を、エドワードとランファン以外の3人は、つい不純な方向に捉えてしまったようで。
「エドッ!!」
「兄さん!!」
「お前っ!!!」
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